英語講師が我が子をインターナショナルスクールに入れた理由
筆者は大学の講師として英語を教え始めて8年になります。色んな学科の学生が集まる共通科目としてのリーディングやスピーキングを中心に、他にも医学部の医学英語、資格のための英語科目をさまざまな大学で教えています。
まさに英語を見ない日はない毎日なのですが、3歳になる娘をインターナショナルスクールに入れています。
初めてお話しする方などからはよく、「なんで自分で教えられるのに、わざわざ高いお金払って入れるの?」と言われます。
実際に赤ちゃんの頃は、英語で話しかけたり、英語の本を読んだり、歌を歌ったり聴かせたりと英語の導入はやってきましたし、インターに入るまでは「ちゃれんじ」の英語教材をおうち英語としてやっていました。
ずっとこのままおうちでやっていこうと思っていましたが、いざ娘が言葉を覚える時期になると私の考えは変わっていきました。
ではなぜ、私が結果的にインターナショナルスクールに娘を通わせるようになったか、その理由を4つお話ししたいと思います。
インターナショナルスクールを選択されるかどうか悩まれている方の参考になればと思います。
1. 園で学んだことは定着が早い
娘が2歳になり一度普通の保育園に初めて入れたことがありました。
その保育園自体はとても小規模なものでしたが、工作や英語、手作りの給食、季節毎の行事、参観日なども取り入れられているいわゆる普通の保育園でした。
今まで家庭で育児されていた我が子は、この充実した保育園でいろいろなことを覚えては、おうちでよく披露してくれました。
お友達の名前、物語の主人公のお話、歌、ボタンのつけかた、逆立ち、気をつけぴっ!、そして先生のモノマネ・・・
どれもこれも可愛いものですが、これを見た時にふと
『英語は園で学んだ方が、定着が早く楽しんで学べるのでは?』と思ったのです。
英語は必ずできるようになっててほしいという教育方針の我が家は、そこからちょうど現在のインターに空きが出たことや、その時の保育園の内部がバタバタしていたこともあり、インターナショナルスクールに転園することに決めました。
実際に通ってみると、思った通りでやはりとても英語の習得は早いです。
2歳11ヶ月から入園して10ヶ月目となりましたが、日常生活に出てくる英語は単語も会話もすぐに理解できるようになりました。先生だけでなくお友達と一緒に学んでいるので、スクールの時間に何度も繰り返しアウトプットできているからだと思います。
先日夫が娘のパジャマのボタンを閉めるのを手伝おうとした時、自分でやりたがった娘が
"Don't touch me! I'm not playing!" (触らないで!遊びでやってるんじゃないの!)と言っていて、「どこでそんなの覚えたの?」と二人で驚きました。
英語を英語で教えている環境なので、テキストやサークルタイム以外のこういったちょっとしたフレーズも覚えてくるようになります。
2. 専門性が高い
英語を学ぶ上で欠かせないのはこの「教える」立場の方の専門性です。もちろん普通の英会話スクールなどの先生も様々な資格をお持ちであると思いますが、教える対象によってその専門性は異なります。
英語講師である私が娘をインターに入れたのもそれが理由です。
私の専門は、大学生などの「大人」が対象です。「幼児」ではありません。
まだ日本語も完璧ではない幼児が、第二言語の英語をどれくらい身につけられるのか、どんな学習法があるのかも知りません。
自分から調べて作り出すことはできるのでしょうが、働いている以上限られた時間との費用対効果は無駄には出来ません。土日や保育園から帰ってからのおうち時間で英語をしっかり身につけさせようとすると、とてつもない労力がかかります。
一方でインターナショナルスクールは各学校独自のカリキュラムがあり、教材も先生たちも経験が豊富です。英語を話せる保育士免許をもった先生、TESOLや教員免許をもつ英語ネイティブの先生が、個々の幼児の発達段階に応じた英語教育を施してくれます。フォニックスやサイトワード、フィジカルエデュケーションなどがその教授法にあたります。
幼児と「保育」は密接しており、その日常の中で英語を学んでいくことは大変効果的であるのは明らかです。
3. 英語のインプット・アウトプットが同時にできる環境
英語というと、日本人の英語学習において最も問題とされているのはアウトプットができる環境が少ないことです。家でも職場でも外出先においても、全て日本語で対応していまいますし困ることがありません。したがって、英会話などの習い事でアウトプットできるのはレッスンの中のみ。
それでは英語の定着に時間がかかるのは当たり前です。モチベーションが高い人は自然と自分を英語の環境におこうとしますが、子どもがそのような環境を選択できるわけもありません。
ですがインターナショナルスクールで先生やお友達と楽しくインプットとアウトプットを繰り返しできる環境は本当に定着が早いです。
サークルタイムで IとNの発音を学ぶ(インプット)→アルファベットからIとNを見つける(アウトプット)→in(前置詞)の意味を知り口頭で文を作る(アウトプット)→サイトワードで文字の単語として覚える(インプット)
こうして"in" を覚えた子どもたちは、この語を日常生活で繰り返し使用できる環境にいるのです。
4. 英語は勉強ではなくツール
これまで英語の習得について書いてきましたが、最終的なゴールは「英語をツールにすること」です。英語学習は理解できてテストでいい点を取る、ネイティブと自然に会話できる、で終わりではありません。言葉はただの言葉に過ぎず、英語力は自分が豊かに生きるためのツールなのです。
この先国際化・情報化が進む世界では、日本語だけの情報や価値観に縛られてはいけません。世界共通言語である英語ができることで、様々な知識を世界中から知ることができます。私はそこから自分を大切に、自分らしく生きるための環境や価値観を見出してほしいと娘には思っています。
ただのツールを学ぶ科目なのに、小学校や中学校、受験英語でつまずくのはもったいない。言語の臨界期と呼ばれるこの時期に英語の基礎を身につけさたい。
大きな投資ですが、ツールとしての英語の最適な環境を与えれるのはインターナショナルスクールであると思っています。
終わりに
インターナショナルスクールは様々な種類があります。外国国籍の子どもたちのための学校に日本人が通うものが最も一般的ですが、日本人の子どもたちのための学校もあります。筆者は後者です。費用はどちらもとても高いです。(だいたいどこも最低月¥100.000〜と考えたらいいでしょう。)ただ学費が高いから成果が保証されるわけでもありませんし、いい子に育つわけでもありません。環境も先生も学校によって様々ですので、見学には必ず行きたくさん質問をしてください。質問の受け答え方によってその先生の人柄や学校の雰囲気がわかることがあります。
結局は子育てで一番大事なものは親との関わりです。幼児の英語教育にとってもそれは同じで、親が子どもが英語を学んでいることにしっかり向き合ってあげることはとても重要です。インターナショナルスクールに通っているから親は何もしなくていいのではなく、一緒に宿題を見てあげたり、英語で話してみたり、英語の絵本を読んであげたりと、幼児の英語に積極的に関わろうとする姿勢を見せることを忘れないでください。
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