ボランティアというと、皆さんはどんな印象を受けるだろう?
身近なものだと地域の清掃活動や各施設への慰問、災害時の援助活動やチャリティーなど、
基本は無償の奉仕活動といったところだろうか・・
自分がそういった類で行動したのは、移植手術などへの小さな寄付や、
富山にある児童福祉施設に、ぬいぐるみやお洋服を届けたくらいである。
亡き母が若かりし頃、この施設にて保母として研修(?)していた縁で伺ったのだが、
お寺の園長先生自らご挨拶にいらしたことが、印象に残っている。
何かしらの事情で、保護者と暮らすことが出来ず、
乳児院(※)や、児童養護施設での生活を余儀なくされる子供たち。
そんな中、幼い乳幼児への虐待、育児放棄など、耳にしたくもないニュースが毎日のように報道されている。
赤ちゃんポストでの賛否両論が飛び交う中、確実に救える命が失われるケースは後を絶たない。
もっと視野を広げて世界を見ると、今度は飢えや貧困、病気で多くの小さな命が失われている。
未知の可能性を秘めた小さな命の為に、何か出来る事はないのだろうか?
そんな思いは、いつも心のどこかにあった気がする。
3歳になったばかりの我が子に喜怒哀楽し、多くの人に支えられ生きている自分に、
偉そうなことは言えない、と判っているつもりでも・・
思いついたように支援活動やチャリティーというと、偽善に聞こえるかもしれない。
一個人が行動したところで、そんな大きな事は出来ないかもしれない。
それでも、若輩者の自分だからこそ、何か出来る事があるのではないだろうか?
「いかにも」ではなく、自然の流れのように無理なく続けていけること・・・
そんな中、全国に8ヵ所ある赤十字の乳児院が、富山にあると知ったのは最近の事だった。
そして今秋のイベントの企画の一つに、「幸せのベビーシューズ展」を思いついたのも、
ごく自然の流れだった。
これは、クリエーターさんとベビーシューズを製作し、
その収益の一部を赤十字に寄付するというもの。その数88足。(88の意味はまた後日に・・)
無限の可能性を秘めた赤ちゃんが、未来に向かって歩むその第一歩を、
ハンドメイドのぬくもりで応援してみませんか?
そうクリエーターの方々にお声がけしたところ、
「自分も作品をとおして、世の中に役立つことが出来ればいいと思っていた」
といったお言葉を何件もいただいた。本当に嬉しかった。
自分が手がけた作品を販売するクリエーターがいて、
その作品を好きになって買ってくださるお客さまがいる。
そして収益の一部は、小さな命の未来に投資する。
自分の「好きなコト」が、自然と誰かの幸せに繋がる・・これが私の理想だった気がする。
誰もが、最初は「小さな命」だったはずであり、少なくとも乳幼児の間は、
自分ひとりの力では生きていなかったはず。
ミルクを飲ませてもらい、オムツを替えてもらい、
よちよち歩き、少しずつ言葉を覚えていったことだと思う。
自分の生きる道を探り、毎日を一生懸命に生きているうちに、
そんな幼い頃の事は、記憶から消えていくのかも知れない。
けれど確実に、誰かの「手」を借りて生きていた頃はあったはず。
今現在輝く「小さな命」に、今度は自分達がさりげなく「手」を差し伸べる。
それもまた、自然が導いた流れなのかもしれない。
※乳児院:
おおむね2歳未満の保護者のいない乳児、保護者が病気等で養育が困難な乳児など、
養育に支障のある乳児等を対象とした入所施設。(赤十字HPより抜粋)