それから、教えられた道をゆっくり進むと、湯舎があるではないか。
あたりには、近代化などおよそ縁がないと思われる旧態然とした面影が色濃く漂っていた。

年季の入った木造りの看板には「瑠璃の湯」と刻み込まれてり、その響きにロマンを感じてしまった。
山ノ内町の観光課に問い合わせると、上条温泉だと教えられた。

県内で発行されているかなり深く突っ込んだ温泉本のいくつかを開いても、該当の湯はなかった。
またひとつ幻の湯を見つけたと心が弾んだ。