『 可愛い 』





それは魔法の言葉。



女の子はその魔法の言葉で


美しくなる。






私は可愛いなんて言われるキャラじゃないし


可愛いって言われるより


綺麗って言われる事の方が

大人の様で


嬉しかった。




けどね…





その魔法の言葉で



私は憧れていたはずの大人の女性ではなく


一人の女の子になれた。



可愛いって言われると



素直になれた。



可愛いって言われると



自然に笑顔になれた。




可愛いって言われると



尖った部分が


柔らかくなった。





魔法の言葉。




女の子は



愛する人に




魔法をかけられて




優しい笑顔になる。







大切な言葉。







可愛いね可愛いね


って何度も会う度に


私に魔法をかけてくれて



甘やかしてくれて



ワガママも



機嫌の悪さも




全部…全部…



受け入れてくれて




優しい人だって


分かってるのに。


この人と一緒にいれば


目を閉じて生活できる位


隣で安心して生きていける程


信用できて


頼りがいがある人なのに




なんでダメなんだろう。



なんでこの人じゃないんだろう。






私は


もう魔法をかけてもらっちゃいけないのに


どうして



魔法をくれるの?



ごめんね…
最近、決断をしなければいけない状況が多くて

脳ミソが沸騰して


完全にキャパオーバー中。



私どうしたらいい?



考えられない…





大切に思っていた人も


その人の存在に



愛しさを感じるより



疎ましさを感じたり




優しくさえできない。




たった一言



ありがとう



さえ言えない自分。




今、仕事の事で


余裕が全然なくて…



そんな言い訳してみたりする自分に


ため息がでる毎日。




本当に愛しいなら


本当に必要なら



そうは思わないんじゃないのかな。



結婚したらきっと


いい旦那さんになる。



子供が産まれたらきっと


いいパパになる。



子供が大きくなったら


きっと二人で



色んな所に旅行に行ったり

いつまでも手を繋いでいられる。



だけど…



そこには私の愛はある?



いつも同じ。


ここでつまずくの。



越えられない壁。



太陽みたいに笑う壁。



なんで

私はあの人の隣にいないんだろう。


どうして

今もこんなに想ってしまうんだろう。



声が聞きたいよ


話しがしたいよ


会いたいよ


手を握りたいよ


ずっとそばで笑ってたいのに



神様はどうして


そうさせてくれなかったんだろう…




あの人と一緒にいられるなら



今の地位も何もかも捨ててもいい。



叶うわけないのに



いつまでも想ってしまう。


あの頃から


私の心は変わらないんだよ。


出会うのが

もう少し遅かったなら

よかったのに…
逃げるのは簡単。



最後の挑戦。


みんなはね

やめた方がいいよ。とか


大丈夫なの?とか


それをする意味ってあるの?とか



安全で安心で安定を


私に言うの。



ありがとう。


みんなの優しさと


私を心配してくれる気持ち

伝わるよ。



だけどね、


何を言ってもやるだろうし
それがお前だし。

お前ならできるよ。



って言ってくれた人が


私の不安と迷いで

押し潰されそうになっていた背中を


ポンッて押してくれた。


簡単な言葉だけど


すごく重みのある言葉。




私は安全で安心で安定した

場所が欲しいんじゃない。

誰かの心に残る様な事がしたいの。


安心で安全で安定した事だけをしていても


何も変わらないよ。



誰かの心に残る事って


あの時…って思い出した時


隅っこでもいいから


私がした事を思い出して


笑顔になってもらいたいの。


笑った顔が好きだから。




自分が決めた道なのに


自分が選らんだ方向なのに


逃げるって言葉使うのは



違う気がする。



夢を追う事に


逃げ道なんてないんだね。


いつか必ず


たどり着く場所は


間違いなんてない


遠回りしたって


自然と


自分の夢に近い所だと


私は信じてるよ。





私の大切な人は


知らない誰かの命を助ける

仕事をしています。


自らの体を張って



『 命 』



を救います。



私は彼とは似ても似つかない仕事。



ただ一つ言えるのは




誰かの心に一生残る




仕事なのは同じ。


残りたいって気持ちは


同じ。



私の憧れで尊敬できる人。



きっと私は


この人の隣で



ずっと生きていくんだな…


って思う。



なんとなくそんな気がする。