理佐side.






_____これは私が幼なじみに恋をした話





由「りーーさーーー泣」



理「どうしたの?」



由「転んだ〜〜泣」



理「あーあほら、おいで」



由「ん、グスッ」




小学生の頃の由依はとにかく泣き虫だった。


同じクラスの男の子にちょっかいを掛けられては泣き


体育の授業で上手くできないと泣き


雷の音を聞いたり、虫が出ただけで泣いていた。



綺麗なお花を見つけて、はしゃいで寄っていって


転んで大泣きして、おんぶして帰ったりもしたっけな。



由依はいつも泣いてた。


その度に私のところに来て、同い年だけど


私が由依を守ってあげないとって思ってた。




泣き虫で弱い由依。だけど、、




由「りさ



理「ん?」



由「おんぶしてくれてありがと



理「ん。ちゃんと足元見なきゃダメだよ」



由「だって



転んだ由依をおんぶして歩いた帰り道。


口を尖らせた由依は、私の首に回した腕にギュッと力を込め小さな声で呟いた。



由「綺麗なお花、りさにあげたかったんだもん



理「そっか。ありがとう。また今度一緒にみつけよう?」



由「うん、!」




誰よりも優しい子だった。






由依は中学生になると泣かなくなった。


いつの間にか逞しくなって、部活に熱中していた。



理「あんなに泣き虫だったくせにあの頃の由依はどこに行ったんだか」



由「りーさー!!」



理「おぉ、由依。そんな大声出してどうしたの」




小さい頃の由依を思い出して1人呟いていたら、


廊下を全速力で走りながら大きな声で私の名前を呼ぶ由依がいた。



由「今度のコンクールでソロパート任された!!」



理「よかったじゃん、おめでと」



由「なんだよ、冷たいな〜」



理「いや〜、昔の由依だったら、りさどうしよ〜って言って泣いてたんだろうなと思って??」



由「それは昔のことでしょ〜今は違います〜」



理「あの頃の可愛い由依ちゃんはどこに行ったんだろうな〜」キョロキョロ



由「こ!こ!今も可愛いでしょ??理佐の中では一番可愛いのは私だもんね??ね??」



理「わかったわかった、調子乗るな。でもすごいじゃんソロパート、頑張って」



由「うん!ありがと!」



理「ほら、帰ろ」




小さい頃から由依と一緒にいるのが当たり前で、


中学生になってもこうしてくだらないやり取りをしては


笑いあって、いつも一緒にいた。


幼なじみで親友だった由依に、気づいたらそれ以上の


感情を抱くようになって、恋愛的な意味で


意識し始めたのも、中学生の頃だったと思う。




でも、由依は小学生の頃は泣き虫で私に頼りっぱなしで


中学生の頃は部活に打ち込んでいたから、


恋なんかとは無縁な人だった。



だから、このままそばにいられればいいかな


なんて高望みはしてなかった。


こんなの綺麗事にしか聞こえないかもしれないけど。



本当のところは由依との今の関係が壊れることが


私にとってはいちばん怖かった。



私たちは幼なじみとか親友とか以前に、


女の子同士なわけで。由依だけじゃなくて、


周りの友達や親が受け入れてくれるかなんて分からないし


何より私の恋事情に由依を巻き込みたくなかった。


最近になって、世間は少しづつ変わってきたかもしれないけど、


それでもまだまだ理解してもらえる部分は少なくて


つらい思いをすることの方がきっと多いだろう。


私がつらい思いをする分には構わない。


でも、由依に同じ思いをさせたくなかった。




だから


これからも由依の隣で一緒に笑っていられたら


私はそれだけでよかったんだ。












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お読みいただきありがとうございます☺︎


ゆーーーーーっくりになるとは思いますが、頑張って完結させますね💪