『うつは運動で消える』ジェニファー・ハイズを読了した。
運動がうつ病の予防や改善に役立つということが、書かれていたので、その情報を共有したい。
著者はカナダの大学で教鞭をとる研究者。
運動がいかに心と脳にポジティブな効果を与えるかを、「運動✕神経科学」の観点で書かれた本です。
第3章が「うつは運動で消える」です。
・あらゆる精神疾患が、生物学的な機能障害に起因している
つまり、心というのは、脳ということですよね。そして、生物学的な機能障害なので、治療が可能だということになります。
抗うつ薬のデメリットとして、約3人に1人は薬が効かないそうです。
その理由は、セロトニン不足にしか効果がないから。
・多くの人に抗うつ薬が効かないのは、気分の落ち込みの原因がセロトニン不足ではないから
それでは何が原因かというと、
・炎症である可能性が高い
私は色々なうつ病に関する情報を得るようにしてきたが、この見解は初めて知った。
800人以上を20年間追跡調査して血液サンプルから炎症度合いを確認した結果、「気分の変動が大きい人ほど、炎症がひどくなり、感情が免疫力に与える影響が大きくなる」、そして不安や抑うつ状態になる可能性が高くなり、死亡する可能性も高かったとのこと。
・うつ病の根本的な原因は、ストレスを受けた免疫システムです。そこをすくい取って、治療することが大切
・運動はうつ病患者を救うというまぎれもない事実が実験で裏付けられ、抗うつ薬が効かない患者にも効果があった
・運動には抗炎症作用があり、気分を落ち込ませたりする炎症を抑えることができる
・運動にストレスによるうつ病を予防する効果がある
・定期的な運動は副交感神経を強化し、運動するたびに増強する
・運動は、私たち全員に必要な「薬」
・「有酸素運動」も「筋力トレーニング」の両方に抗うつ効果がある
まとめると、メンタルヘルスのために、運動すれば予防にも回復にも効果があるとのことです!
心身の健康のために、是非とも運動習慣を身に付けましょう!