前回はグランドコート(下塗り)を終えた画像まで掲載していました
いわゆるGIBSONのTVイエローのような黄土色ですが、これを塗った上からサンバーストを吹きます
以前の記事を覚えている方もいらっしゃると思いますが、FENDER社の60年代の3トーンサンバーストは、下地のイエローに、まったく木目の透けて見えない塗り潰しのイエローが用いられており、これが60年代独特の雰囲気を醸し出しています。
この時代の色合いを再現するためには、どうしても同様の工程で塗る必要があります
まずはヴィンテージギター写真集から現物を見てみましょう
光の具合が少し異なる写真だともっと分かりやすいです。
この1966年製ストラトのエルボーコンター部分は、塗膜の重なり具合がよく分かる1枚になっています
基本は、イエロー⇒ブラック(2トーン)⇒レッドの順に吹かれていますが、レッドの後で再度ブラックによる修正が施されているのが一般的です。
…ということで、私も塗り潰しのイエローを吹いた後でブラックとレッドを重ねます
この日は天気は良かったものの、風が強かったので、広範囲に新聞紙を敷いて室内でサンバーストを吹きました。
なのでちょっと雑になってます
うっかり作業に熱中してしまい、レリック加工に進んでしまいました
1弦側のピックガードに隠れる部分にはレッドが吹かれていませんが、これがオリジナルのFENDER流です
【エルボーコンター部】
塗り潰しのイエローが明確に判別でき、木地の黒ずみと相まって60年代っぽさが少しは再現できたでしょうか
話変わって、この楽器に搭載するリアPUですが、先回のハムバッカーを分割して製作したピックアップは、出力こそ充分でしたが音色的にテレに相応しいものとはいえず、断念しました
それで見た目は同じですが、アルニコマグネットでバーポールピースタイプのストラト用PUを1つ落札しました。
これをテレ用のベースプレートに載せてから搭載してみようと思います