私がテレをカスタマイズする際には、フロントPUとリアPUのシリーズ(直列)接続機能を持たせることが多いのですが、今回もそうします
ただし過去の記事で触れたように、インチ規格の4ポジションセレクターは不良品が少なくない上にミリ規格のパーツとの相性もイマイチで、きちんと機能させるには色々とノウハウが必要です。
加えてミックスポジションやフロントポジションに素早く切り替えるにも不便を感じるので、在庫を使い果たした今はもう採用しません。
それから、ノブを1つスイッチPOTに変更してPULLでシリーズ接続(R・コッツェンモデルなどがそうですね)というのもいっぱい作りましたが、現在は普通に2つのノブの間にミニスイッチを追加、という形態に落ち着きました
何より分かりやすいし、見た目にカスタム感があって、配線作業も簡単ですから…
というわけで、コントロールパネルに6㎜の穴を開けます
パーツを載せたら配線作業
配線が完了したら、一度ピックアップやジャックを繋いでちゃんと機能するか確認しておきます。
でないと完成した後になって音が出ない等の苦労をすることになります
上の画像のように、当初はフロントにテレ用PUを使うつもりでしたが、仮組みの段階でリアに対してフロントが非力に感じたので、やはり元のストラト用PU、それも豊富に在庫があるフェルナンデスのFUNCTIONシリーズに使われていたシングルコイルのカバーを外して搭載することにしました
さらにコントロール部分の配線も、より効率の良い配線に引き直しました
市販の配線本などでは、大抵USA製のスイッチの実態配線図になっていることが多いので、今回のように国産のDM-30や中国製の緑色のスイッチを使う場合には、テスターで端子の位置を確認しながら作業してください。
フロントPUをストラト用に換装するということは、ピックガードの穴も広げないといけません
今回装備するピックガードは、フロントPUを吊り下げ搭載するためのネジ穴があるので、これを一度塞ぎます。
まずは5㎜のドリルで穴を拡張し
ガード材を5㎜ポンチで打ち抜いたプラグで塞ぎます
あらためてネジ穴を開け、若干大きめなインチ規格のネジで搭載すれば、元穴を塞いだ痕跡もほぼ隠れてしまいます
塗装は3トーンサンバーストで塗るつもりですが、1964年以降のFENDER製品のように、木目がほとんど透けて見えないイエローの下地塗装を施した上で、黒⇒赤を重ねようと思います
レリック加工で塗膜の剥がれを表現する際、この3層に塗り重ねられた塗料の層が明確に確認できるのがリアルに再現できると良いのですが…
このヤマハRTSは、表側エルボー部分にはコンター加工はありませんが、バックコンターはあります。
そしてネックジョイントは、ジェフ・ベックモデルのようなヒールカット加工もなされています
マホガニー材はGIBSON等ではネックにも採用されていますが、それはおそらく、セットネックジョイントが前提になっていたと思われます。
脱着することが前提のFENDER系のモデルには、めったに使われることのないマホガニーネックなのですが、なぜかヤマハはボルトオンネックにも使っているんですね
メイプルに比べると柔らかい材なので、ネジ穴に低粘度の瞬間接着剤を浸透させてネジ穴を強化しておきました
今日はとにかく風が強く、サンバーストを吹くことは不可能でした
なんとか今月中に完成させたいです