それでは電装系の作業に取り掛かりますDASH!

私のカスタム品では、配線に様々なギミックを仕込むことが多いのですが、今回は依頼主の希望でワイヤリングはノーマルのままです。

ただし、スラップの邪魔にならないよう、スイッチを小型化するとともに、コントロールパネルの位置もブリッジ寄りに移動しています。

各ピックアップのON-OFFと、ボリューム&トーンのバイパススイッチですが、前回述べたようにスライドスイッチが3個しか入手できなかったため、バイパススイッチ(右端)のみはピンスイッチで代用しています。

 

スライドスイッチは6弦側でON、1弦側でOFF

ピンスイッチは6弦側でV・Tが効き、1弦側でスルーされます。

 

続いてボリュームとトーンのコントロールパネルですが、両方ともミニPOTが使われており、トーンPOTは交換された物らしく、ボリュームポットとはシャフトの径や長さが違う物が付いていたので、同じサイズの物に交換しました。

配線材もヴィンテージクロスワイヤーに交換しました。

パネルは全て2㎜厚のアルミ板でワンオフ製作しました。

3基のツインブレードハムバッカーは、薄っすらと痕跡があるように、全てブリッジ側に15㎜ほど寄せて移設してあります。

これは、スラップのためにネックエンドとフロントPUの間に43㎜の間隔を開けてほしいというオーダーに基づく変更ですが、それとは別に20フレットネックへの変更でブリッジもボディーエンド側に15㎜ほど移動させる必要があったので、各ピックアップ間の距離はほぼ変更前と同じ。図らずも好都合なアレンジでしたキラキラ

 

これだけ元の仕様に大規模な変更を加えると、あちこちに無理が出て追加の加工が必要になるものです汗

 

たとえば、3基のピックアップはジャズべと同様の4本ネジ搭載ですが、ストラトのようにピックガードへの吊り下げ搭載も可能になっているようで、ボトム側のベースプレートは横耳があってネジ穴も開けてあります。

そのせいでピックガードのフロントPU横のネジ穴は下に木材がありません目

ここは木材で埋める訳にもいかないので、ピックガードのネジ留めは諦めて、ダミーのネジを取り付けることにしました。

そのためにピックガード裏側に取り付けるナットを逃がすための切り欠きが必要になります。

ダミーだと分かるように平頭のネジを付けてみました。

この裏側はナットで留めてあります。

 

ブリッジはFENDERヴィンテージのスパイラルサドルタイプに変更。これを囲むように取り付けてある装飾のパネルもアルミ板でワンオフ製作しました。

 

すでに全てのパーツを組み上げ、あとは細部の微調整とセットアップで完成となりますグッウインク