いつものことですが…
「王手」と思っても、必ずゴールポストが動かされてしまいます
塗装作業を全て終えて、いよいよ組み立てと思ったら、シンクロ用に切り欠かれたピックガードにはテレのブリッジは入りません 当たり前やん
そこで切り欠き部分の幅を拡張し、あらためてブリッジの位置決めをしようとしたら、今度は後ろ過ぎてオクターブチューニングが合いそうにありません
対策としてはピックガードの切り欠き部分を深くするか、逆にブリッジプレートを短くするしかありません
今回はヴィジュアル面を重視し、再度ブリッジを5㎜ほど切断します。
最初のテレ用ブリッジの切断位置が、PU吊り下げ用のネジ穴を1つ残す位置にしてあるのは、過去に中国製安テレのテレギブ改造を10本以上こなした経験によるものですが、今回はテレではなくて初めて扱うスウィンガー(ミュージックランダー)なので、事情が違ったようですね
ブリッジの再切断と切り口の仕上げを終えたら、あらためてセンター出しを行い、ネジ穴とアース線を設置します。
きれいに収まりました
ここで、ESPのロゴの入ったピックアップが、前後逆に取り付けられているのにお気づきかもしれません
・・・が、これは私のミスではなく、PUキャビティーによる必然的な結果です
【アッシュ材の木目が浮き出るように極薄フィニッシュされています】
言うまでもなくスウィンガー(ミュージックランダー)は、ミュージックマスターと同じフロント1ピックアップにボリューム・トーンというシンプルな構成ですが
このミュージックマスターは、2ピックアップバージョンのデュオソニックと共通ボディーを使用しているため、内部は2PUのザグリになっています。
【デュオソニックの内部】
そしてデュオソニックは、ムスタングと同様2つのピックアップが互いに向い合うように(リアが逆向きに)設置されています。
【ムスタングの内部】
そしてなぜか、リア1ピックアップ&アーム装備のブロンコも、リアは逆向きに設置されるようにザグられています。
中華製の安ピックアップやフェルナンデスのツインブレードPUであればブランドロゴはありませんが、たまたま私のストックパーツの中にはESPの物しかなかったので、逆さまであることがあからさまになってしまった訳です
ザグリを拡張して反対向きに設置することも可能ですが、もう随分お待たせしているし、かなりのマンアワーを費やしているので妥協することにします
この土日で完成させるつもりでしたが、土曜日に急遽仕事が入ったので、今日はナットを牛骨材から大雑把に切り出し、ブリッジの位置決めのために仮の溝を切るにとどまりました。
配線もまだですが、一応形にはなってきたので、今週中には発送できるはずです