この土日もオーダー品の作業を進めつつ、リノベーション工事もやりました。
ベースの方は、もう一つ残っていた木工作業「ネックポケットの彫り下げ作業」を実施しました。
これは以前の記事で取り上げたように、フィンガーボードのボディー表面からの高さを低くしてほしいというオーダーに応えた仕様です
今回のモデルは、フィンガーボードの張り出し量がかなり多かったので、5㎜というかなり多い切削量にしました。
この分量を全てペーパーで削るのは大変なので、まずはノミで削ってからペーパーで仕上げます。
切削量を見極めるために入れた黒いラインからかなり彫り下げてあることが分かると思います。
結果、ツバ出し部分とピックガードの隙間は厚紙1枚がようやく入る程度になっています。
また、前回購入していただいたOPBで寄せられた「サドル部分での弦高調整可能幅を広く欲しい」という希望も覚えていたので、ネックに仕込み角をつけるために、ネックポケット手前側に向けて傾斜をつけています。
今日(昨日)は遅ればせながら午前中にワクチン1回目を打ち、午後から物件のある東京都町田市にあるフリースクール現地に向かいました
今回の取り組みに感心のコメントを寄せてくださる読者さまがいらっしゃいますが、実は私の勇気を後押ししてくれたのは教え子たちで、私の影響で教育に感心を持つようになったと言ってくれる教え子が先生になったり、NPOで貧困家庭の学習支援等に取り組んでいたりする中、まだ隠居する歳でもない私が今後も趣味のようなことだけやって人生を浪費するのはさすがにマズいと思いました お恥ずかしい話なんです
さて、先週私が実施したメインの作業は主に電気系統の作業です
とにかく古い日本家屋なので、圧迫感を感じるほど天井が低く、照明器具は全て蛍光灯でした。
それで天井は全て落としてしまって屋根裏の梁は剥き出し状態にし、照明器具は全てLEDライトに変更しました。
当然取付部分の金具も全て交換です。
剪定作業などの手入れが全くなされていない原生林のような森の中にある物件なので、天気が悪いと昼間でも薄暗いのと、明るい雰囲気の中で子どもたちには過ごしてほしいので、部屋の広さに対して倍近い光量を発揮できる数を設置しました
元々スイッチ類が設置されていた壁の石膏ボードも全て撤去したので、スイッチやコンセント類も全て新たに設置しました。
撤去した古い電気部品を見ると、ネジは全てマイナスネジだし、陶器の絶縁体が使われているので、昭和30年代の物件かもしれません
ブロードキャスター等のレプリカを作る際には、わざと高価なマイナスネジを導入しますが、ここは全て新しい物に交換します
また、通常電気工事はブレーカーを落として実施すべきですが、
長い歴史の中で改築や増築された部分があり、分電盤が制御している範囲が複雑になっていることと、フローリングを担当している同僚が電動工具をフル活用しているため、電気を通したままで作業をする羽目になり、時々火花が散ったりビリっと来たりして「黒ひげ危機一髪」のような緊張感がありました
また、これらのフローリングの資材は無料で提供を受けた物です
本当に有難いことですが、今回の物件を借りた法人に出入りしている工務店さんがフリースクールの話を聞いて、各現場で余剰となった木材を大量に提供してくださいました
余剰品なので材の種類やサイズはまちまちですが、世界的な木材高騰の中、これ以上に有難い寄贈品はありません
熱い夏は終わりましたが、この町田の山中は冬かなり冷え込むと聞かされています
潤沢な資金はありませんが、しかし周囲は自然の恵みで満ち溢れています
【これから床の石板や耐熱煉瓦の壁、煙突を設置します】
暖房器具はこの「薪ストーブ」で乗り切ろうと思っています。
だるまストーブも現在売っているようですが、かなり高価です
大量の薪作りも大仕事になると思いますが、こんな不便な生活も、やかんを載せて湯を沸かしたり、もちを焼いたりする経験も、都会の子どもたちには貴重な経験になることでしょう
子どもたち用の収納も運び込みました。
台風が過ぎ去った今週は、ウッドデッキの製作を本格化します
その事前準備として、デッキ材の塗装を子どもたちに手伝ってもらうための塗装台を庭に設置しました。
ここに長いデッキ材を渡して塗装してもらいます。
周囲には竹林も広がっていて、春はタケノコ掘りもできますが、様々な工作などの製作作業にも建築作業にもフル活用できます
正直に言います
子どもたちよりも、私の方がはるかに楽しんでいます