明日は秋分の日ですが、やはり朝から空き家のリノベーション工事に出かけます
8月6日に工事を開始しましたが、まだ予定の4分の1も終わっていません
今年中どころか、今年度中の完成も怪しくなってきました
ビグスビータイプのビブラートユニットを搭載しているレスポールとテレキャスターですが、やはり徹底してから完成させようと、ロック式チューナーを取り寄せ中です。安物にいったいどれだけ手間とコストをければ気が済むのか…
という訳で、久し振りにお手軽カスタムも始めています
このブログの原点でもある、安テレのフロントハム改造です
普通であれば「ジャンク」だろう と思われるほど状態が悪く、メンテどころか清掃をした形跡すら無いバスカーズのテレですが、普通の商品として4950円で売られていました
ハードオフの店員は、ストラトよりテレの方が引き合いがあることに気づいているのでしょう
2018年のブログスタート当初はテレのフロントハム改造を多く記事に挙げましたが、今回はトリマーや電ノコのようなハードルの高いツールは極力使用せず、できるだけ手作業で仕上げます。
時間と手間はかかりますが、腕が鈍らないよう定期的に原点に戻ります
バスカーズはヘッドの平面形は合格点ですが、やはりナット裏は段差があるのでスマートに整形します。
塗装を完全に剥がし生地着色をすると、思いのほか美しい木目が現れました
ネックポケット中央の大きな穴や小さい穴は塞ぎ、研磨するとともに2㎜ほど彫り下げます。(※昨日の記事にある通りです)
今回はネジ穴は4本とも埋めなくても合格点でした
ハムキャビティーの形をマーキングしたら、外周にドリルで穴を開け、彫刻刀で大雑把に切削していきます。画像では電動の彫刻刀を使っています。
丸や四角、様々な形や大きさの端材を使い、ペーパーで仕上げていきます。
根気強く作業すれば、トリマーでやるのと遜色ない仕上がりになります
ハムバッカーの脚が入る穴は、10㎜のドリル穴を2つ開けて平刀でつなげます。そして仕上げに防湿のための塗装を施します。
電ノコは使わず、手ノコでピックガードの穴開けをします。
バスカーズ純正は、エッジに傾斜をつけた1プライガードなので、他社の60年代風3プライ:ミントグリーンガードを流用します。
数種類のヤスリを使い、タイトに仕上げます。
シングルPUの吊り下げ用穴は、あらかじめ塞いでおきました。
ネックポケットを彫り下げたことで、ツバ出しの隙間にきっちりピックガードが収まっています
もう少し作業を進めましょう
バスカーズのテレは、ブリッジこそヴィンテージスタイルの3ウェイサドルですが、弦はバックローディングになっていません。
いつもは手間とコストをかけて改造するところですが、今回は50年代末仕様のようにトップローディングのままで行きます
ただし、中国製安テレのトップローディングには問題があります
弦を通す穴の位置が、オクターブ調整ネジの穴よりも高い位置に開けられています
これは何を意味するか
弦がサドル上でほんの僅かな角度しかつかず、テンション不足になる可能性が高いということです
FENDERオリジナルのブリッジを見てみましょう
当然のようにオクターブ調整ネジより下、ボディー面ギリギリの位置に開けられています。
なので私もレリック加工の後、同じ位置に穴を開け直すことにします。
カラーは何色にするかまだ決めていません。
木目が良いので、このまま無塗装でもかっこいいな、とは思いますが、やっぱりサンバースト&レリックかなぁ