ボディーの塗装を終えたらレリック加工ですが、先に私がUPした居眠り画像は70年代のものなので、傷や塗膜の剥がれは少な目です
そこでネットで画像を拾うと、やはり後年の物は使い込まれて剥がれが広範囲に渡っているようです
特にボディーサイドはかなり剥がれが進行しています。
これを参考に少し余計に剥がしてみましたが…まだまだですね
塗装とレリック加工のあとは、穴を全て塞いだ状態から…
ピックガードのネジ穴×11
コントロールパネルのネジ穴×3
ブリッジのネジ穴×5
ブリッジカバーのネジ穴×2
フロントPUフェンスのネジ穴×2
フィンガーレストのネジ穴×2
ミュート機構のネジ穴×4
計30個のネジ穴を開けます
実際に意味を為すネジ穴はブリッジとパネルの8個だけです。
ただ開けるだけではなく、それぞれの位置を精確に定める作業を伴います。結構時間がかかる
それとボディー裏側については、本物の画像が発見できなかったので、カスタムショップかどこかのレプリカの画像を参考にしました
ジャコパスの本物はもっと赤みが強いはずですが、コレは何故かレッドが退色した状態で仕上げてあります
それとジャコパスの腕が邪魔でエルボーコンター部が見えませんが、この部分もレプリカを見ると70年代より塗装の擦れがひどくなっています
ポリ塗装を加工してオーバーラッカーする物とは違い、不自然な塗膜の凸凹はなく、イエロー層のすぐ下は汚れた木地が露出することになります
それにしてもこのレプリカ
レリック加工のリアリティーが、なんかイマイチじゃないですか
木部の汚し加工もやってないように見えますし
私は都内在住なので、新宿や渋谷の大手楽器店に行くことでFENDERカスタムショップのトリビュートシリーズやGIBSONのインスパーヤードバイシリーズの現物を間近に見ることができます
これまでにジェフ・ベックの各レプリカをはじめ、SRVやR・ギャラガーのストラト、イングヴェイのダック、有名どころはほぼ見ました
結論を言うと、本物と見紛うばかりに仕上げられた入魂のレプリカは、やはり雑誌やカタログ掲載用に特別に取って置かれた物で、実際に楽器屋に送られてくる物は数段落ちるかな
という印象です
当然でしょう。SRVのナンバー1ストラト100本全てを担当したジョン・クルーズは、1週間に12本のペースで製作したと言っています。(土日休みとすると)毎日2本以上作っていた訳ですから、レリック加工無しの普通のストラトでも凄いと思いますが、トレモロを左用に換えた加工跡も再現した上で、レリック加工も一番大変なモデルです
全てを撮影用モデルと同じ再現度でコナせたとは思えません
私はこれ1枚だけに数日かかってます