未完成の物がいっぱいありますが、次のプロジェクトの記事スタートします
過去記事(18年8月4日)にもあるビリー・シーンのマイ・ワイフです。
この1号機を製作したのは確か2014年だったと思うので、もう7年も経ってますね
今回も同じヤマハのPB-400を使います。これまた塗装を剥がした状態で5年ほど放置していた物なので、着手前の画像がありません
国産オールドは、とにかく作れば飛ぶように売れた時代なので、材のシーズニング(自然乾燥)が充分ではなく、木材の中に水分が残っているせいでしょう。とにかく分解時にネジが折れるトラブルが多いです。このプレべもブリッジを留めている5本のうち3本が中折れし、ネジの先端を取り出すのに半日かかってしまいました
なので塗装を剥がした状態で長期間放置するのはそういう意味で重要なことです。
今回はボディーよりネックの作業を先に済ませます。
メイプルネックの塗装をすべて剥がすのは丸一日仕事ですが、画像では省略します。
木材の色焼けでロゴが若干残っていますね
ヘッドの整形が終わったら、ビリーの特徴であるハイポジションのスキャロップ加工を施します。
まずは彫刻刀の丸刀で大雑把に溝を彫ります。
10㎜径の丸棒にサンドペーパーを巻き付けて溝をキレイにさらいます。
ポジションマークは樹脂なので刃物ではなかなか切れません。画像のようなビットを装着して削ります。
ただの丸棒では突き当りの部分がうまく削れないので、丸棒の先端を球形に加工しました。
マイ・ワイフの画像を何枚も見ると、真っ黒に見えるものもありますが、やや赤みがかって見えるものもあります。なので赤に若干黒を混ぜて赤黒くしてみました
全体にクリアを吹いたら数日おいて水研ぎと研磨です。これも1フレットずつやるしかないので、メイプルフィンガーボードのリフィニッシュとレリック加工はとても手間がかかります
次回は、厄介な加工の多いボディーの作業になります