所有楽器の2本目です
デジャヴじゃないです
先日紹介した1本目とほとんど見分けがつきませんが、ネックプレートシリアル「379365」で、ネックデイト、ピックアップデイト、ポットデイトの全てが1973年製のストラトです
前回の「536959」よりも番数が一気に若くなりますが、このナンバーは必ずしも若い順に付けられている訳ではなく、72年製でもこれより大きな番号が付されているものもあります
見えにくいですが「0903 5123」で、末尾の3が73年製を表します
これは末尾「73」がそのまま73年製を表します
CTSを示す「137」の後の「73」が73年製を表します
このギターは関西の大学を出てすぐ、職のあてもなく「青春18切符」で上京し、半年ほど日雇い労働で生計を立てていた時期に最初に購入したギターです。時代がバブルまっ只中だったおかげで貧乏学生だった私には、毎日10000円から14500円以上の現金を即日もらえる肉体労働は、実に楽しく愉快でした
言うまでもなく1本目のサブとして購入した物ですが、重さもネックグリップも74年とほぼ同じ物を選んだので、結局「サブ」という訳ではなく、気分で交互に使い分けていました
一見すると74年製と違いはないように見えますが、70年代に入ってからのストラトはほぼ毎年小変更が加えられているので、知識を得た今ではすぐに見分けられます
…で、73年と74年の違いは、ピックアップマウントスクリューとスイッチマウントネジがさらネジからなべネジに変わるという微妙なものです(画像なくてすみません)。
ただし年式といっても、きっちり大晦日と正月で仕様が変わった訳ではないので、実際には74年製でも初期の物はまださらネジです。私の74年はなべネジなので中期以降のものということになります。
このネジの変更は、機能に関する変更ではないので製造工程の簡略化が目的でしょう。
1965年にFENDER社がCBSに買収されてからは、増大する一方の出荷量に対応するため、製造工程の簡略化が進められていくことになります。
このなべネジへの変更で、ピックガードのネジ穴への面取り加工が不要になりました。
これも激しい色焼け
こんな豆知識も、勉強したのはずっと後になってからのことで、買った当時は知りませんでした
弾く側にとっては、どうでもよい変更です。
そんなことより私が当時一番重視していたのは「重量」です
活発にライブ活動をやっていたせいもありますが、猛練習でマスターしたと思っていたフレーズも本番ではトチることも多く、その原因が、ずっと座って練習していた事に気づいたんです
それで練習の時も立って弾くことにした関係で、「軽さ」の優先順位がいっきに上がりました
当時は実際に持った感じで選んでいましたが、今はTANITAのデジタル秤を持っているので計測してみると、前回紹介した74年製の重量は3510g。この73年製は3460gとほとんど同じでした。我ながら上手く選んだものだと思います
久し振りに引っ張り出したついでに、今はいくらくらいするのだろうかと神田にあるストラト専門店のホームページの在庫表で調べたら、60万円ほどにもなっていて驚きました
パーツ交換があったり、重量の重いものは少し安いようですが…もう手が出ません
もう一店、私も何度かお世話になったハイパーギターズさんの在庫表では、オリンピックホワイトやブロンドのストラトは全て売却済みマークで、人気の高さがうかがえました
一時期はリッチー風の木目が出た73年製のナチュラルや、赤色が飛んで2トーンみたいになった72年製のサンバーストも持っていましたが、それらはだいぶ前引っ越しの際売却しました
70年代のストラトまで値が上がって行くなんて思っていなかったので、もう少し持っておけば良かったかな~なんて思います
所有楽器は(クローゼットの中に)9本あるので、もう少しネタがあります
あっ、特にイングヴェイにハマっている訳ではないです
今でこそイングヴェイは、DUCKのクローンばかり弾いているようですが、私がコレを買った当時はキャンディーレッド等のスモールヘッドを弾いていることが多かったと思います