すみません。5月1、2、3日の続きです
改めて読むと、「ゴールデンウィーク中に完成させ‥‥」なんてことを言ってますね
直後にベースの方に関心が移ったみたいです
APPLAUSEのネックのリフレットまでは調子よくやってたんですね
あの後ペグを取り付けました。
元は2ピン固定タイプのペグが付いていた痕跡がありましたが、在庫パーツの中には2ピンタイプのペグが無かったので穴を埋め、SQUIERの1ピン固定タイプを装着しました
コレ、精度いいのに安く入手できるので、たくさん在庫しています。
取り付けの下準備にコツが要るので敬遠されているのでしょうか
以前の記事で、ペグを置いたまま軽くプラスチックハンマーで叩いてピンの位置に跡を残す方法を紹介しましたが、元のSQUIERのネックがあれば、計測して同じ位置に径2.5㎜深さ3㎜の穴を開けるだけです。
上に少し見えているネックがSQUIER製ラージヘッドストラトのネックです。これと同じ位置に穴を開けました。
このネックと組み合わせるのは、FERMAのボディーですが、中国製なのであらゆる個所に修正が必要です。
そもそも、今回のプロジェクト自体が2本とも異なるボディー、ネックの組み合わせなので、塗装を剥がした時点でボディー側もネック側もジョイントネジの穴は埋めてしまいました。
そして垂直ドリルガイドを使って正確な位置に正確な角度でネジ穴を開け直します
カメラのセンサーが反射で焦点が合わないので、板で目隠しして撮影していますが、ジョイントプレートの穴とネジ穴をピッタリ一致させます。中国製の多くはコレすら正確ではありません
さらに、中国製ストラトの90%以上で修正が必要になる作業がトレモロハンガーのネジです
もう驚きもしません
前にも記事にしましたが、左右の位置も不揃いなら角度もバラバラです
酷い場合には、表側でピックアップキャビティーに貫通している事も稀ではありません。
当然ロングリーチドリルを使って同じ角度で正確に開け直します。
そういった修正作業が全て済んだら、ようやく塗装が済んだボディーにレリック加工を施していきます
FERMAボディーとAPPLAUSEネックの組み合わせは、ジョン・メイヤーになる予定なので、画像を見ながらカッターの刃で特徴的な剥がれを再現していきます。
茶べっ甲ガードのアッセンブリーを仮置きした状態で、6弦側の剥がれを入れていきます。
ポリ塗装を加工する訳ではないので、いとも簡単に削れて木地がむき出しになります
次にエルボーコンター部分の剥がれですね
この2か所が大きな剥がれで、あとは細々とした剥がれがちょこちょこあるくらいです。
このあと汚し加工や研磨を施しますが、リアルに仕上げるには色々とノウハウがあります
もう一方のジョン・フルシアンテの方も、まったく同じ工程を踏んで同時作業中です
こちらは正体不明の3Sボディーに初期PHOTOGENICのネックですが、ピックガードはホワイト3プライの64タイプになります。
64年タイプは、それまでのセルロイド材を用いたグリーンガードと異なり、白さを保ったままなのが特徴になります。
ジョン・メイヤーと同じように、激しいストロークによると見られる6弦側の剥がれは、メイヤーのものより広範囲に及びます。
それとエルボーコンターの部分も剥がれた面積が大きいです。
あとジャック付近に細かい剥がれが多くあるのもフルシアンテの特徴ですね
双子の兄弟のように作業進行中です