大変有難いことですが、ここ2~3日で5本ほど落札していただき、梱包のための段ボール箱作りや発送作業で昨日、今日は作業できずでした
連休中はブログを訪れてくださる方も多いと思うので、なんとか投稿は頑張ります
幸い記事ネタはわずかですがストックがあるので…
それに後日記事にしますが、現在例の中学生と一緒に作業している楽器もあるので、今日の午前は2時間ほど取り組みました(午後は部活だったそうです)。
「2本同時…」の続きの作業ですが、使用するネックは画像にある「APPLAUSE」と「PHOTOGENIC」です
「APPLAUSE」は、本家FENDERより分厚いのではないかと思えるほどのスラブローズネック
「PHOTOGENIC」の方は、筆記体ロゴから分かるように初期の物です。
私はこの初期PHOTOGENICはお気に入りで、発見したら即買いしてます
理由は、ヘッドの平面形がオリジナルに近く、ロゴ下のなだらかな曲線や丸い部分のバランス、6弦肩の部分の角度など、申し分ありません
なおかつ、コンバージョンブッシュ無しにクルーソンタイプを装備できる8㎜穴と穴間隔
おまけに、正規のツバ無し21フレットネック
全てが現行品とは違います
フォトジェニックについては、「ときたやすしのジャンクギター再生工場」のサイトで多くを学ばせていただきました(感謝)
現在は私も無数に現物を弄ってきて多少はウンチクを語れますが、初めの頃は安ギターについての知識は何もありませんでした
この方、プロなのにフォトジェニ愛が半端ない
褒めちぎった直後ですが…やはりこの部分には修正を入れざるを得ませんけどね
これでOK
フォトジェニの方は使用感少な目でしたが、アプローズの方はというと…
なぜか1弦だけが異様に減っている
どういうプレイスタイルだとこうなるのか こんなフレットの減り方は見たことありません
これはファイリングだけではどうにもならないので、リフレットするしかないですね
マスキングをしてフレットを抜きますが、どうしても指板はめくれます
ポロリと取れてしまう前に、楊枝で押さえながら低粘度の瞬間接着剤を浸透させて固定します。
リペアマンによってやり方はいろいろあるようですが、昔は木工ボンドを水で溶いてゆるくしてから浸み込ませたりもしてました。
ロッドを調整してネックを真っすぐにしてから定規を当て、指板面の状態を見ます。
大きな問題はないようですが、古いのでこの際徹底的に手を入れておきます
指板アールに合わせたサンディングブロックを使い、指板修正を加えてから最終的には400番あたりで仕上げます。
フレットを抜いてからすぐに溝掃除をする人も多いですが、どうせ研磨の際に粉末が入り込むので、私の場合は研磨後に溝をノコでさらいます
フレットを抜いた直後の画像と比較し、めくれていた部分も含めて指板面がピカピカになっているのが分かるでしょうか
これで新しいフレットを打つ準備が整いました。明日天気が良ければやろうと思います
接近中