こんな感じになりました
ヘッド先端が3つに割れているところがGIBSONと異なりますが、トラスロッドカバーがオリジナル同様の上下2点留めなのは安物には珍しい仕様です
ヘッド表面は、GIBSONは突板構造ですが、Laid Backの場合はロゴを含めてプラスチック板の上にデザインされており、厚さも2㎜前後ありそうだったので表面を少し削って塗装で塗り潰してあります。
最初の記事でボディーについてはメイプルトップ、マホガニーバックと報告しましたが、ネックはメイプルネックになっています。
ご承知のように本物のレスポールカスタムはスタート時点ではボディートップも全てマホガニーで、これが68年の再生産の時にメイプルトップとなった訳ですが、ネックは引き続きマホガニーが採用されていました。ネックがメイプルになるのは工場移転後の75年のことです。
島村楽器が正確なリイッシューを作ろうと意図した訳ではないのでツッコミを入れても仕方ないですが、メイプルネックであれば存在するはずのボリュートがなかったり、70年代カスタムであればディープジョイントもすでに廃止(69年)されていたのに採用するなど、中途半端に古いカスタムの仕様を盛り込んでいるのが面白いところです
①~②の記事で触れなかった作業としては、スイッチが折れるトラブルが多いBOX型のチープなトグルスイッチは一般的な物に交換し、配線も全て新しい線材で引き直しました。
【グラマラスに整形されたボディートップがなんともセクシーです】
重量はデジタル計測でジャスト3600g。本物の70年代カスタムは5㎏に迫る物が多いことを考えると、ストラトなみに扱いやすいギターです。
足掛け2年かかりましたが、とにかくレスポールは疲れました