電装系の続きです
まずはシルエットのみの未加工の黒1プライピックガードを上の画像のように加工しました。
今回の4号機はさらに一歩進化させて、「ピックアップのマウント方法にこだわった」と先に記しました。
リアは昨日の記事にあるように、金属製のマウントをブリッジから切り離してシンクロの前方に搭載しましたが、フロントピックアップもテレ本来の搭載方法であるボディー直付けとしました
ただし、テレのように簡単にピックガードを外して高さ調整、という訳にはいかないので、ピックアップの両脇に四角形の切り欠きを入れ、そこからドライバーを挿し込んで高さ調整用のネジにアクセスできるようになっています。
これは過去に2本製作したマイク・ブルームフィールドのテレキャスターに施されていた加工に倣ったアイデアです。これらの変更で、フロント・リア共にテレ本来のトーンを得られるマウント方式にできた訳です。
サーキットは、以前の黄色いテレラトや、先日のSIGIZO D2に施したのと同じサーキットになっています
セレクターは3ポジションで、フロントとリアを普通のテレキャスターのように制御します。
ピックガード上にあるテレ用のノブは、センターのストラト用PU専用ボリュームになっています。これを独立して自由にミックスできるので、3個のピックアップから得られる7通りの組み合わせを網羅できます。ただし、マスターボリュームはありません。
また、このセンターPU用ボリュームはPULLすることでフェイズの切り替えができるので、ミックスに際してアウト・オブ・フェイズサウンドも出すことができます。
フロントPUはボディー直付け、センターPUはピックガード吊り下げ式、リアPUは独立した金属プレート、というように三者三様のマウント方式で、なおかつコントロールもテレ用プレートとピックガードに分割されているので、配線作業がやりにくいことこの上なかったです
ビジュアルとサウンドを優先した結果、生産性と整備性はかなり犠牲になっています
こういうこともあるので、私の製作品は全て「無期限・無償修理対応商品」となっています
送料は負担していただきますけどね・・・
もっと正直に言えば、私の過度のカスタム品をかかりつけの楽器屋に修理に持ち込まれ、プロのリペアマンに見られるのがちょっと恥ずかしいというのもあります
塗装については見ての通り…他にも色々と細かく手を入れた個所は無数にあるのですが、以上のような過程を経て完成しました