今回のフライングVの作業の中で一番大変なのが、このピックガード制作
ピックガードのワンオフ製作が日常茶飯事の私でも、かなり苦労しました
ピックガード製作の第一段階は、クリアファイルを使った型紙作りです。
それから工作用紙に写し取って現物合わせをし、微調整を加えます。理由は、クリアファイルは薄くて柔らか過ぎるので、ガード材にトレースする時にフニャフニャして用をなさないからです。
今回用いる3プライのガード材は、かなり大判のものになります。面積的にはそれほどでもありませんが、とにかく長さが必要
大雑把に切り出すところまでは10分ほどしかかかりませんが、ここから正確な形状に追い込んでいく作業は2時間強に及びます。
アウトラインが確定したら、今度は各種穴加工に進みます。
最初に作ったクリアファイルの型紙を用いて各種コントロールの配置を決めていきます。
左から順に、ボリューム、トーン、ミニスイッチ、ピックアップセレクターです。
ピックアップセレクターは本当はもっと先端の方に持っていきたいのですが、ボディー裏側から彫られたコントロールキャビティの位置からこれが限界ですね
これだとボリュームとトーンの距離が近すぎますが、実際に設置してみてから再検討します
ここのところ、レバーセレクターの穴開け作業が続きますが、徐々にコツが分かってきました。
何事も数をこなせば上達するものです
最後は3プライの縞模様が露出するように、外周を45°の角度で面取りしますが、これには手のひらサイズのミニカンナを使います。カンナというと木工作業用の印象が強い道具ですが、プラスチック素材にも問題なく使用できます
ピックガードの完成をもって難易度の高い作業は終了
あと塗装は真っ黒く塗るだけでレリック加工はありませんし、それが済めば組み立てとセットアップのみです