結局こんな感じで完成しました
そもそも「ステレキャスター」とは何なのか、については1号機の記事(9月26日)を参照してください。
ボディーにはCHARVEL(おそらくUSA製)。ネックは中国製ですが、「ステレキャスター」の象徴となるストラトヘッドのシルエットをバックにテレヘッドのシェイプが浮き彫りになっているデザインを忠実に再現してみました
オリジナルのステレキャスターは、コントロール周りのデザインとアウトジャックの処理、リアピックアップ程度しかテレの要素はなく、そのリアPUもピックガードマウントなので、基本的にはストラトのサウンドとならざるを得ないでしょう。それをもう少しテレ寄りにアレンジするために製作しました
フロントPUもテレ用に変更し、シンクロトレモロを外してキャビティーを埋め、トレモロレス(ハードテイル)仕様に変更しました。
テレの2基のピックアップのセンターにストラト用ピックアップを搭載するのは、正規品の「ナッシュビルテレキャスター」で試みられていますが、このギターの配線はさらに、トーンノブのPULLでセンターPUがフロントとリアにシリーズ接続される疑似HSH回路になっています。
塗装は当然ながら今回も木地まで戻した上でオールラッカーリフィニッシュし、レリック加工を施しています。
FENDERカスタムショップ創立記念のメモリアルモデルなので、オリジナルが後年になって再発されることはないでしょう。
テレピックアップとストラトピックアップのミックストーンは、ストラトのハーフトーンとはまた違った趣がありますが、普段ストラトを弾いている人にも、テレを弾いている人にも、興味を持っていただけると嬉しいです