ステレキャスター2号機が完成してから3号機の製作記事をスタートするつもりでしたが、関東地方は風の強い日が続き、サンバーストが吹けないので、単色で塗っている3号機の作業が2号機を追い抜いてしまいました
なのでご不便をおかけしますが、3号機の記事をスタートします
まずは素材となったベースモデルの選定から・・・
ひと月ほど前に880円で入手した「挫折ボディー」です
元はフィエスタレッドのようですが、不思議なことに黒のアンダーコートが吹かれ、その下には木目がまったく透けないほど分厚いシーラー層があります。
前オーナーはカラー層をアイロン加熱で剥がすことなく、最初からサンドペーパーで剥がそうとしたようですね
表側は赤はほぼ落とし終えたものの、黒は中途半端なまま、その下に現れたシーラー層に戸惑ったまま裏側の6弦側ホーン部分の赤を少し削ったことろで、この先に待ち受ける途方もない作業量に、ついに心が折れてしまったようですね
匙を投げるのが少し早過ぎるような気もしますが、前オーナーの遺志は私が引き継ぎ、必ずや魅力的なギターに仕上げますので安心して成仏なさってください
私はこれを見つけた時、歓喜しましたね
ネックポケットから見える木目は目の詰まったマホガニー材のようだし、なんといっても入手の難しいハードテイル仕様のストラトボディーです
実のところ、10秒の過熱で赤と黒は難なく表裏で同時に剥がすことができます。
さらに20秒の過熱で分厚いシーラー層も剥がすことができます。
木目が透けて見えない原因は、ホワイトのプライマーのせいですね
サイドの曲面部分は過熱しなくても、3層まとめて剥がすことができます。
ポリ塗装が、いかに強固で分厚いか・・・木を完全に封じ込めているのがよく分かります
最後に白いプライマーは320番で軽く磨けばきれいに木地に戻ります。
これらの作業を全てサンドペーパーでやるなんて、そりゃ挫折しますわ