2ピックアップPBはまだペグが届かないので…というか届いたんですけど、安いCHINA製を注文したので新品なのに精度が低く、回転トルクが不均一でストレスを感じるので、中古ですがGOTOH製を別途落札しました。中国製であっても修正の効くパーツもあるのですが、こういった精密な機能部品はダメですね
なので今日は需要の多いオールド風テレを作り始めました
ベースはずいぶん前に「grassroots」ということで落札したボディーを使います。
写真忘れましたが元色は黒でした。グラスルーツはストラトとレスポールはよく見かけますが、テレはほとんど見ませんし、私も扱った記憶がありません。なので真偽の判断はできませんが、作りは悪くないです。
ジャック受けは最初からカップ型だったようですし、フロントはシングルザグリ、弦は裏通し、フロントPUキャビティーとネックポケットの間が切り欠かれているのもオリジナルFENDERと同じ加工です。
フロントPUキャビティーからコントロールキャビティーの間に配線を通すための溝はありませんが、これはオリジナルFENDERにおいても1951年中期以降に追加された加工で、テレ最初期から1951年中期までは溝は存在しません。当時はネックポケット中央の切り欠きからロングドリルでリアPUキャビティーまでトンネルを貫通させ、そこを経由してフロントPUのワイヤーを取り回していました。
このグラスルーツも一見するとそうしているのかと思いきや…
なんとネックポケット1弦側の隅から直接コントロールキャビティーに向けてロングドリルを通しています。あまり意味はありませんが、このネックポケット側の穴は用済みなので塞いでおこうと思います
塗装を剥いで木地に戻したら、ジョイント部のネジ穴、吊り下げに使うと思われる大きな穴を埋めてからネックポケットをきれいに修正しておきます。今回は修正だけではなく、ポケット自体を2mmほど彫り下げておきます。組み合わせるネックとの関係で、フィンガーボードの突き出し量が大きいと判断したためです。
50年代は突き出しが多く、60年代にはネックポケットが深くなって突き出しが少なくなりますが、こちらの方が弾き易く感じます。
生地着色をしてプライマーを吹き、ダークイエローに塗装します。
今回はフロントハム改造はしません。またフロントPUだけ溜まってきました
その代わり、テレ用4ウェイセレクターを使ってシリーズ接続回路を仕込んでおきます。このスイッチについては以前記事にした通り不良品です。設計はいいのですが、製造がマズイです。
10個ほどまとめて購入したので修正して使い切るまでは仕方ないですが、以後はスイッチPOTを使う回路でシリーズ接続機能を仕込む予定です。そちらの方がプレイ上でも使い易いはずです。4ウェイセレクターだと、素早くフロントPUを選択する際にミスを起こしやすいからです。
【幅を広げる加工を施しておきます】
それから、インチ規格のコントロールプレートであれば問題ないのかもしれませんが、日本製や中国製のミリ規格のコントロールプレートに装着するにはスリットの幅が足りず、レバーが最後まで倒れないので、これまた接触不良の原因になっています。これを買った人の中には取り付けたもののうまく機能せず、自分の配線ミスだと思ってしまった人もいるのではないでしょうか
今回はハム改造もしないし、ネックはずいぶん前に作業済みの物を使うので、もうあと5時間くらいの作業で完成しそうです