まずJBの方は、トップコートを吹いてエアコン室外機の前に置き、強制乾燥すること2時間
ウェットサンディング800番、レリック加工、ウェットサンディング1000番・1500番、コンパウンド研磨で完成です。
JBタイプの電装系ですが、これをHSHのまま配線すると利用者が限定されてしまうので、通常はシングルコイルのJPJとして機能するようにしておきます。ジャズベの音もプレベの音も普通に出せるベースです
そしてフロントとリアのJタイプのボリュームにはスイッチPOTを使い、これをPULLすることで隣接するエキストラピックアップが起動してハムバッカーとなるようにしておきます。コイルタップとは真逆の発想ですね
ただ、まだ迷いがあり、シングルコイルとして通常使用するJピックアップをPに隣接する内側のコイルにするか、それとも外側のコイルにするかで悩んでいます
ジャズベ本来の位置にあるのは内側のコイルですが、音色に明確な差をつけるには外側のコイルの方が適しています。
ひと晩寝て、明日考えます
次にPBの方は、重量バランス改善のためにブリッジの変更をしました。フェルのボディーが軽量なこともあって長いネックではバランスに不安があったため、かつてAriaProⅡのオリジナルモデルに搭載されていたブリッジを採用することにしました。裏には「1980年」の刻印がある紛れもない当時物です。
70~80年代というと、ギターもベースもとにかくサスティンが重視され、ブラス材の採用や、質量の大きなブリッジ、特にYAMAHAなどはブリッジの下に「サスティンブロック」なる鉄の塊を埋め込んだりしていました。
今になって冷静に考えると、ベースにそんなにサスティンが必要ですか?って話です。初期のエレキベースにはサスティンどころかミュート機構が装備されていたんですから
とにかく私はサスティンのためではなく、重量バランス改善のために質量の大きなブリッジを活用しています。
…で、このアリアのブリッジ、デジタル計測で320gもあります。通常のヴィンテージタイプがわずか80g、バダスBASSⅡやそれを模したFENDERのハイマスブリッジが240~250gであることを考えると、異様に重いことが分かります。それもそのはず、このアリアのブリッジは土台の部分が分厚くて、ボディーを掘り下げて半分ほど埋め込むことが前提になっています。要するにサスティンブロックとブリッジが一体になっているという考え方なのでしょう。バダスBASSⅠと同じですね。
これを採用することにしたため、またブリッジの位置決めからやり直し、ボディーをルーター加工することになった次第です
苦労しましたが、ジャパンヴィンテージの優れたパーツを再利用することができてよかったです。ただ、これがブラックパーツだったためにコーディネート上ペグもブラックにすることになり、そのペグは新たに購入することになりました。
ブリッジ周りの作業が終ってから、あとはJBと同じ手順でレリック加工を施して今日は終了しました。
あとは配線と組み立て、セットアップで完成となります