連載中のフェル+アイバニーズのベースは新規購入部品の到着待ちのため、並行作業中のベースの連載を被せます
数年前、部品取りのため新品購入した「SREAR」とかいうベースの抜け殻を再利用します。ボディーは切断してゴミに出すつもりでしたが…
このブルーサンバーストのトラは当然貼りトラでしょう。ボディーサイド部分に注目してください。薄いトラ杢の化粧板との境界が見えないようにするにしても、サンバーストというからには、もっと自然に見えるようにグラデーションにすべきでしょう。それが突如、濃い青で塗り潰されています
これは本体部分は積層合板ではないかと疑ったのです。それでゴミとして処分するつもりでした。
ところが!!
念のために塗装を剥がしてみると、なんとマホガニーの(4ピース)単板でした
これは嬉しい誤算でしたが、数年放置したあげく、あやうく丸ノコで真っ二つに切断するところでした
アクティブ回路だったので裏側にはバッテリースペースがありますが、これは木材で埋めてます。
【生地着色すると見事な杢が浮き出てきます】
このベース、ネックはIBANEZと同じく22フレットですが、つば出しにはなっていないのでかなり長いネックです。なので最初から私がやったようにネックの挿し込み量が増やされていてポケットが長く、ボディーシェイプも1弦側カッタウェイが深くなっています。それでも両ピックアップとブリッジとの位置関係は通常のジャズベースと同じになっており、良く考えて作られていることが分かります。
ただし、ボディーとネックだけをジョイントして何も搭載しない状態では、明らかにヘッド側に重心が偏っており、ブリッジには質量の大きな物を選ぶ必要がありそうです。
電装系は、先日記事にしたばかりのJPJの3ピックアップにすることにして準備を始めましたが、Pタイプを1つ追加したくらいでは大量のPUの在庫がはけないので、Jタイプもツインタイプにアレンジすることにしました。
ここのところ立て続けにストラトをHSH改造していましたが、これはさながらベース版ハイラム・ブロックですね
ツインJタイプには既製品もありますが、私の場合は大量の在庫を用いて自作することになります。これがまた結構手間のかかる作業で、ほぼ一日仕事です
中国製ですが全く同じピックアップを2セット使い、中身を分解、片側のマグネットをひっくり返して逆磁極にします。
【ポールピースどうしがくっつけばOK】
それからピックアップカバーの耳をそれぞれ片方ずつ切断します。この耳の部分はプラスチックの塊なので、以前ヤスリで削って落とそうとしたらとんでもなく時間がかかりました
今はもうノコギリで一気に切断です。それから接着面全体にペーパーをかけて接着剤を塗り、クランプをかけてひと晩置けば完成です。
次回はキャビティーの切削と塗装、電装系の配線作業です。