2ndプロトはちょっと置いといて…
少し前の「連続ストラト投稿」で素材となるストラトの在庫が底をついたので休日にジャンクパーツ探しに出かけたところ、メーカー不明の黒いストラトボディーとSELDERのレフティーネックを見つけました
一緒に置いてあったので元々セットだったのかと思いましたが、ボディーはHSHザグりで、SELDERのストラトでHSHのモデルなんか見たことないのでネックジョイントのネジ穴が一致するか見てみましたが、それぞれ違う物のようでした。
ボディーは550円、ネックは1100円でいい買い物ができました
せっかくのHSHザグりなので、ハイラム・ブロックのハゲハゲストラトをもう一度作ってみようかと思います。売れるまで自分で楽しむつもりでしたが、出品するとすぐに売れてしまったので、ちょっと後ろ髪引かれる思いだったのです
前回はサーキットはともかく、外見はわりと忠実に作ったので、今回はBLACK CAT流のアレンジを加えて過激さを増そうと思います
レフティーネックも各部修正の上、そのまま使うことにします
まずは塗装剥がし…シーラー層も完全に落とし、木地まで戻します。5ピースですが、木目もあってサンバーストにしても大丈夫そうですね。木地に戻したら各部ネジ穴を全て埋め、ネックポケットをきれいに仕上げます。SQUIERのような薄いボディーではないのでフルサイズトレモロを搭載できます
ネックも塗装を全て落とし、中国製特有の不細工な部分をリシェイプし、グリップも贅肉を少し削り落とします。
レフティーネックを右用で使う場合、ナットを作り直すことはもちろんですが、サイドポジションマークも作り直す必要があります。サイドポジションマークはパーツ屋さんでは直系1.5mmほどの棒状で売られており、これを短く切ってドリル穴に埋め込むのです。値段も数百円だと思いますが、買いに行くのが面倒なので自作することにします。
みなさんは「伸ばしランナー」という技術をご存知でしょうか?
男であれば誰しも少年時代にプラモ作りに興じた経験があるかと思いますが、昭和40年男の私はスーパーカーはほとんど作りませんでした(消しゴムは集めました)。私がハマったのは1/700ウォーターラインシリーズの軍艦ですね。アレを緻密に製作するには空中に張り巡らされている電線を再現するのですが、そこまではパーツ化されていないので、部品を外した後のランナーを火で熱して引き伸ばし、細い糸状にするのです。目指す太さや長さに調整するのは経験と技術の習得が必要なのですが、数十年ぶりにやってみることにしました。ガード材の切れ端を熱して白い棒状にするのです。材料が丸くないので捻りを加えながら作業します。
ちょっとサイズにバラつきがありますが、サイドポジションマークとして用を為せば問題ありません
購入した素材はボディーとネックだけなので、他全てのパーツはストック品で組み上げますが、72タイプのピックガードを切らしていたので62タイプで代用します。黄ばみが進み渋くなった物を選びました。
最初からHSHザグりのピックガードを買えば電装系のパーツを取り付けるだけで完了ですが、私に言わせれば、それは単に「パーツの交換」であって「カスタマイズ」ではありません。ハイラム・ブロックの現物も含め、オリジナルパーツを加工して搭載されているところがカッコイイのです
…で私は、シングルコイル用のネジ穴をガード材で塞ぐという細かい痕跡も残します。
搭載するピックアップはやや高出力タイプで最初から3芯のハムバッカーと、シングルコイルは詳細不明ながら、かなり本格的な作りの物を搭載します
今回はハイラム・ブロックと違い、ダブルブラックのオープンタイプ、センターもブラックカバーにします。
配線は前回同様「オートマチックデュオサウンドシステム」で、センターピックアップのフェイズリバース用スイッチを搭載します。
塗装はハイラム風に3トーンサンバーストのハードレリック加工ですが、まずはサンバーストを綺麗に仕上げます。