この土日で一度「完成」と思ったのですが、セットアップの際、ネックが微妙にハイ起きしていてハイポジションでビリつくことが分かりまた
フレットの擦り合わせで対処できる範囲かとも思いましたが、完全に問題を解決するにはフレットを抜いて指板修正をかける必要があるので、時間短縮のために塗装を剥いだ状態でストックしていた別のネックを導入しました。
かなり前に作業したネックなのでブランドを失念していましたが、幸いなことに薄っすらと「ELIOTH」と確認できます
私はカスタムのベースとした素材のブランドを可能な限り公表するようにしていますが、誰かが中途半端な改造をしてジャンク品となった物も積極的に救出するため、すでにロゴが消されている物も多いです。それでも多数扱った経験から自信を持って判断できる場合には「ほぼ間違いなく」と留保をつけた上でオープンにしています。
たまにロゴがあったのに自分がリフィニッシュをし、半年やたまに年単位で放置する間に分からなくなってしまうこともありますが
話がそれましたが、ELIOTHというブランドは、中国製としては真面目に作っているブランドで、ギターなどはウィルキンソンのピックアップやトレモロブリッジを採用していたりしますし、ベースは多くの場合アクティブ回路になっています。
ネックのネジ穴を見ただけで、4つの穴が均等に開けられていて、精度の高さに好感が持てますね。
・・・で、 こんな感じで完成しました
ネックエンドからブリッジ近くまでのスペースは、PPJJ4基のピックアップで埋め尽くされているのでスラップはできません
ただし、サウンドバリエーションは豊富なので様々なジャンルに対応可能です。
・・・とは言っても、このルックスですから見た目のインパクトはヘビー級でしょう
楽屋で対バンの連中を威圧し、演奏スタート前から聴衆を吹き飛ばしたいならこのベースが必要です
ただし・・・演奏がショボイと吹き飛ばされるのは自分という事態になりかねないので、その点は製作者としては責任を負えません 練習に励んでください
コントロールの内訳は、Pタイプのコイルにネック側から順に①~④の番号をふると、①と③のコイルで1セット、②と④のコイルで1セットです。
大きいツマミ3個はネック側から順に①③のボリューム、②④のボリューム、Jタイプのボリューム、となります。Jタイプのピックアップ2個は、ノーマル状態ではシリーズ接続されており、端っこにあるミニスイッチをジャック側に倒すとパラレル接続になって高域が強調されたサウンドになります。
このJタイプのピックアップは両方とも同じモデルのジャズベースのリア用ですが、片側のマグネットを裏返して再接着し、逆磁極に改造してあります。
小さい2つのツマミは、ネック側がPタイプ②④のトーンで、ブリッジ側がJタイプ用のトーンです。Pタイプ①③にもトーンが効くようにしようかと思いましたが、Pタイプ全てにトーンが効くと音の輪郭がなくなってしまうので実用的ではないと判断しました。
山下昌良のPPJはシルバーのプロトタイプではトーンコントロールを装備していたものの、完成版のブラックではトーンは外して3ボリューム+マスターボリュームの4ボリューム構成だったそうです。
メタルプレイヤーであればトーンは不要でしょうが、私はベースにトーンコントロールは重要と考えるので装備しました。
とにかく1本のベースにプレベ2本とジャズベ1本の機能が盛り込んであるので、サウンドバリエーションは使いこなせないくらい豊富です。Pタイプの2組は音色に差がつかないかと思っていましたが、意外にも異なるキャラを持っています。
また1本、えげつない楽器を誕生させてしまいましたが、大量にある余剰パーツ消化のため、もうしばらく「この手」の製作品が続きます。あくまで不要品整理のプロジェクトであって、決してキワモノ専門ではございません
実践仕様としてストラップピンにはロック式を装備しました。ストラップ側の金具も付属します。
【「MAVIS」刻印のあるジョイントプレートを使っていますが、単にパーツの1つとして使っているだけです】