フーラトン、マリーケイ、ロバートソン、トミーボーリン、テレヘッド、ハイラム、オームステッドと、ストラト7連投を終え、久しぶりに他の物に行きます。まずはゴールデンウィーク前の「おうち時間」に製作したテレを2本記事にします。
年明けの1月か2月にテレのボディーを2つ落札しました。どちらもネックが無いだけで電装パーツは付いたままです。1つは後日何に変身したか記事にしますが、SQUIERの白いテレのボディー。もう1つは黄色いテレで、出品者は「ブランド不明」と書いていましたが、私の経験からすると100%JUNOのテレです。中国製の多くはハードウェアーに共通のパーツを使っていることも多いですが、この6ウェイのようなベースに3ウェイのサドルというのはJUNO以外に見たことありません
ボディーのザグり形状はフォトジェニックやセルダーと同じですが、これは工作機械が同じだというだけで、使われている木材は全然違います。
早速塗装を剥いで木地に戻すと3ピースでした。まずは精度の悪いネックポケットを丁寧に仕上げます。塗装の際のハンドルを取り付けたのか、あるいは塗装後の乾燥行程で吊り下げに使うのか、ポケット中央の大きな穴も塞いでしまいます。むろんボディー側だけではなく、ネック側もジョイント関係のネジ穴は全て塞いでしまいます。
今回組み合わせるネックも、テレヘッドストラト同様、元がストラトのネックなので、ヘッドの整形だけではなくエンド側も直線に整形しておきます。
カラーはマルチレイヤーにはしませんが、色焼けした感じのダフネブルーはテレヘッドストラトと同じイメージです。記事は逆になっていますが、実際にはこのテレの方がずっと先に完成しており、これに合わせる感じでテレヘッドストラトを組んでいました。
とにかくジョイント部分の作業を丁寧にやることが一番大事です。ハードウェアや電装パーツは、購入した人があとでグレードアップできますが、根本のところは組み上げる段階できちんとやっておかないと良い楽器になりません
どの本だったか、FENDERカスタムショップのマスタービルダー特集で、ネックポケットは、「ネジ留めしない状態でギリギリボディーを持ち上げられるくらい」と書いてあったので、一応その状態を目指して微調整を繰り返します。
【ボディーが浮いているの分かりますか?】
【下には何もありません】
実はかなり無理な体勢で撮影しています