このモデルに組み合わせるネックは、年末の帰省の際に5本まとめて持ち帰ってポリ塗装落としをやったネックの1本でどこのメーカーだったか忘れましたが中国製のつば出し22フレットネックです。
エンド部が丸いストラト用ネックをテレ風にしますが、まんまテレではなく、猛禽類の頭をイメージしたシェイプに加工します
【上はすでに完成しているテレのネック】
メイプルネックのポリ塗装を落としてリフィニッシュするというのは、とても手間のかかる大変な作業です。なのでヤフオク上に大勢いらっしゃる「レリック屋さん」の作例も大半がローズネックなのも頷けるところです。私は、それらの作例との差別化を目指しているという訳ではなく、私自身が昔から一貫したメイプルネック派なんです
自分で弾く楽器ではなく出品・売却用ではありますが、例えば素材となる楽器を購入する際、同じようなテレでもメイプルネックとローズネックが並んでいれば、躊躇することなくメイプルネックを買います。そちらの方が割高であったとしてもやっぱりメイプルを選ぶと思います。ただ、ローズを欲しい人もいるはずなので、意識して時々ローズも扱うようにはしています。
さて、そんな苦労の多いメイプルネック、元の塗装を落とすのも大変ですが、指板の剥げ跡を加工するのも同じくらい大変です。一度ラッカー塗装をした上で、リューターで塗装を剥がすのですが、ブラシが柔らかいとなかなか剥がれず、硬いブラシを選ぶと指板を傷めてしまいます。
そこで今回は一計を案じ、最初から塗料をのせない方法でやってみました。タックシールを楕円形にカットして塗装前に貼りつける作戦です。
40個ほど貼るシールを、フレットの幅に合わせて微妙に大きさを変えて切り出すのは大変でした
それに、加工の際には一度弦を張らないと位置を均等にできないので塗装前にペグやブリッジも必要で、ある程度ギターを形にしておかなくてはなりません。・・・で、シールを貼ったらまたバラすわけです
なんだよ~ こっちの方がけっこう大変じゃん
楽するつもりで選んだ方法が、時間も手間もかかってよっぽど大変だったという笑えない結末です
仕上がりにはまあ満足ですけどね
今回はSQUIERのストラトネックではないのでクルーソンスタイルが付きました。
それができたら、いつもの通りロッド調整口を茶色に塗り、ストリングガイドを付けてネックは完成です
もうほぼ完成している楽器ですが、次回はボディー塗装を記事にします