新年度になったので、昨年度の製作品を整理してみたところ、ベース7本とギター11本の計18本で、ベースの内訳はジャズベが5本でプレベが2本。
ところがギターの内訳となると、テレが10本で他は「なんちゃってJ・レノン」1本だけ。ストラトはなんと0本でした
今回J・フーラトンを作りながら「ストラト久しぶりかも・・・」とは感じていました
そんなことから無意識に「過去の製作品」からDUCKなんかを引っ張り出してきて紹介したのかもしれません。それで4月に入ってから慌ててストラトを数本同時に手がけています
つい先日完成したのが「マリー・ケイストラトキャスター」です。サンバースト練習の一貫で製作したものです。このストラトは、1950年代のFENDER社のカタログでブロンド・メイプルネックにゴールドハードウェアーのストラトをマリー・ケイさんが手にしているところからそう呼ばれるようになりました。
彼女が現在何歳なのか分かりませんが、2003年の段階でもその1956年製「マリー・ケイストラト」を弾く姿がストラト本に掲載されています。
【ストラトを弾くおばあちゃんカッコいい】
【J・フーラトンさんもコレがお気に入り】
本当はブロンドというカラーは、ボディー中央部分は木目が透けているのですが、今回ベースにしている古いYAMAHAのストラトは80年前後のSRシリーズではなく、おそらく90年代の廉価版なので6~7ピースの寄せ集め材です。木目も良くないのでアイボリーで塗りつぶし、クリームカラーでサンバーストを吹いています。
【YAMAHAなのでボディーのザグりはちゃんとした3Sザグりです】
今日は作業の中から「ペグの交換」を取り上げて紹介しようと思います。
こういったブログに関心を持つ方であればペグの交換なんか楽勝だとは思いますが、少し特殊なペグなので、まだ未経験であれば参考になさってください。今回導入するペグは、外観上「留めネジが無いタイプ」となります
ケースから短いピンが2本出ており(1本のタイプもある)、これがネックに開けられた穴にピッタリ収まることで位置がズレなくなり、あとはヘッド表面側から締め込むブッシュの力だけで固定される構造になっています。
問題はネジのステーが出ているタイプのようにペグの位置決めを先に実施することができず、最初にこの穴を開ける必要があることです。そしてこの穴を正確に開けることができないと、ペグが綺麗に並ばないことになります
このピンの位置に正確に穴を開けるには、(シャフトが穴の中央にくるように)表側にブッシュを入れた状態でペグ本体を挿し込み、ケースをプラスチックハンマーで軽く叩きます。※この時、ペグがヘッド上側の直線に対して直角になっていることを確認しないといけません。
そうするとピンの位置が凹むので、穴を開ける位置が確定されます。
直系2.5mm、深さ3mmなので2.5mmビットにテープでマーカーを貼った上で穴を開けます。
ピッタリはまりました。
この作業を6回繰り返し、ペグの取り付け作業は完了です