東京地方は大雪、雨、晴れれば必ず強風、というように塗装作業がまったくできない日々が続いています。こんなに風の吹く春ってあったかな?・・・と感じています
そんな中でも雨のやみ間をついて窓を全開にし、扇風機を外に向けて「強風」にした状態で塗装作業を試みています
2ndプロトは「中塗り」まで終えました。ネックはいつものように中国製特有のナット裏の段差をなだらかに整形し、ペグの取り付けまで進めました。ストリングガイドは弦を張った状態で行います。PHOTOGENICは普通2個のストリングガイドが付いているのですが、今回の個体はなぜか最初から1個だけしか付いていなかったので、ヘッドに3・4弦用ストリングガイドのネジ跡を残さずに済んだのはラッキーでした
【当然マイナスネジで装着】
このムスタング用として流通しているプラスチック製つまみのクルーソンタイプペグは、下手すると中古のPHOTOGENICよりも値の張る品ですが、せっかく作る2ndプロトですから妥協なく臨む覚悟です
コンバージョンブッシュだけでも1500円ほどするのでダブルパンチですけどね・・・
それから今回初導入となる、ブラス削り出し(+クロームメッキ)のカップ型ジャックプレートですが、前に書いたようにこのパーツはボディーサイドに開いた穴に打ち込まれているだけです。
プラグを抜く際に引っ張る方向の力が加わるパーツなので、年数経つうちに緩んできて最後は脱落という問題があったのでしょう。それがリテイナーで固定するプレス加工の部品に改良された原因だと思いますが、そういった事態が明白である以上、あえて旧型部品を導入する私にはあらかじめ対策を講じておく責任を感じます。私の作品は無期限・無償修理対応商品なので、すぐに戻ってこられても困りますしね
そこでBACCHUSやLEGENDの一部製品が導入している部品を参考にし、同じようにトンネルの側壁にネジを打ち込む方式に改良しておくことにしました。
【LEGENDのジャックプレート】
カップの奥に斜めのネジ穴を開け、そこから2本の小ネジでボディーに固定してしまおうということです
わざわざ高価なオリジナル仕様のパーツを導入しておきながら、オリジナルとは異なる方法で取り付けるというのはある意味矛盾ですが、私が「ドンズバ」にこだわらないのと同じ理由によるものです。あくまで「実用主義者」なんです。不都合があればオリジナルであることを犠牲にすることに躊躇はありません