今回の持込み品はIBANEZのミディアムスケールBASS。90年代あたりの製品でしょうか?

これを2トーンへのリフィニッシュとブリッジの交換、フロントPUの撤去です。

全体をナチュラルにした上で、ボディー中央にブリッジ幅の黒いラインを入れます。

当初は中央の黒いラインはオリジナル塗装を残してその両サイドを剥ぐというオーダーでしたが、そうするとオリジナルの分厚いポリ塗装との境界に大きな段差が生じ、そうならないためにはナチュラル部のクリアを相当に厚く塗り重ねる必要があります。加えて部分的に塗装を剥ぐという神経を使う作業も非効率的なので、依頼主の許可を得て、黒いラインも一緒に塗装で表現することにしました。

 

丸みを帯びたデザインのボディーはアイロンも電動工具を使いづらく、塗装剥がしには苦戦しました。画像では、まるで料理番組のように瞬時に木地になっていますが、これらの画像の間には10時間を越える苦闘があります滝汗あせる

 

 

生地着色の後、プライマーを吹いて一度水研ぎを実施します。極力塗膜を薄く仕上げるには下地処理が重要なので、各工程ごとに水研ぎ研磨を入れます。

 

この段階で一度組み立てて指定されたシャーラーのブリッジの位置決めをします。

ブリッジの幅は80mm。一方ネックエンドの幅は64mm。

 

その差16mmなので、ネックの両側にはそれぞれ8mmずつ黒のラインが入ることになります。

マスキングテープで養生すればブラックラインを入れる塗装の準備完了ですグッ

 

東京の長雨もようやく終わり、しばらくはお天気がもちそうなので週末に仕上げようと思っていますパー