いよいよ2019年もおわりが見えてきましたね
さすがにもう作業時間が取れないので、すでに済んだ仕事のネタでつなぎます
FENDER JAPAN製のジャズベースですが、ひと回り小さいミディアムスケールです。私は初めて見ました
オーナーによって、すでにいくらかの改造が施されています。
ざっと見たところ…
①ピックアップの交換
②ブリッジの交換
③ピックガードの交換(自作?)
④コントロールプレートとフロントボリュームノブの交換
⑤ロッドナットアクセスのためのボディー加工
そして今回のオーダーの内容は
①ブリッジの(セパレートタイプへの)交換
②リアピックアップをプレベ用のスプリットコイルに交換
③ネック裏側の塗装を落としてラッカーリフィニッシュ&レリック加工
以上の3点です。
まずは①から・・・
私はこの分離(各弦独立)したタイプのブリッジを扱ったことがありません
安請け合いしたはいいものの・・・実際に交換しようと思うと、いつもやっている普通の方法ではダメなことがすぐに判りました
センター出しってどうやるの
おまけに「17mmピッチで設置」という条件まであります。
・・・という訳で、また「問題解決学習」の宿題です
プロでもないのに安請け合いした結果、また苦しむことになりました
持ち込み品のオーダーを受けると、自分だったらまず手を出さないような楽器やパーツを否応なく扱うことになるので、十中八九苦しむ(前向きに受け取れば勉強する)ことになります
とりあえず既存のブリッジを外すと、何度もブリッジを交換した痛々しい跡
しかも荒いペーパーで削った痕跡も広範囲に広がっています。これも何とか目立たないようにしないと・・・
いろいろ考えて、こうしました
工作用紙の上に17mmピッチで赤線を引き、そこに両面テープでブリッジを接着
工作用紙ごと切り取っていつものように紐を張ってセンター出し
前後の位置も決めたら台紙ごとテープで貼りつけて固定
台紙の上から錐でネジ穴のポイント開け
設置完了
ベースプレートがないので、古いブリッジの痕跡が目立ちますね。これはペイントのタッチアップと研磨で目立たなくすることにします。
・・・という訳で、思い立ってから30~40分ほどで①は片付きました