いよいよ本格的な梅雨で久しく太陽を見ませんが、今はこのシリーズに集中していて5~6月はただの1本もヤフオクに新作の出品はしておらず、作業もしていないので影響はありません
前回予告した電装系の作業は問題なく完了し、動作テストも一発OKでした
ギブソンSGと同じサーキット構成なのでスイッチもキャビティー内にあって楽勝です。これがレスポールだとスイッチが遠くて長いトンネルを通すので苦労します
スイッチとジャック、配線材は新品に交換しましたが、POTは分解・洗浄で機能を取り戻しました。そもそもこのベースは古いとはいえ、ほぼ全く弾かれていないので「磨耗」はありませんでした。コンデンサーもそのまま使います。
ネックは屋内で塗装し、レリック加工も終えました。
ヘッド表面はブラックで塗装し、水研ぎした後クリアを吹き、3日ほどおいてから再度水研ぎして研磨し、全面に渡ってレリック加工です。
ネック作業のシメはトラスロッドカバーの取り付けですが・・・
アレ? ポストが当たって入んね~や
それもそのはず、交換したペグのポスト径はオリジナル部品のほぼ2倍の直径です
今回のカスタムで思い知ったのは、そもそもFENDERやGINSONとは何の関係もない国産ビザールに、ルックス重視で本来それ用ではないパーツを安易に移植しようとするのは、アチコチで地雷を踏むことになるということです
1つ変えると必ず他にも影響が行き、次々と予期せぬ新たな作業が発生します
ストラトのピックアップをDIMARZIOにチェンジするとか、レスポールのぺグをグローバーにアップグレードするとか、そういうのとはまるで話が違います
ただし、首尾よく実現した際には、誰も持っていない唯一オリジナルのカスタムベースとして大きな満足感が得られるのですがね・・・
ともあれ、ここはロッドカバーをスリムにリシェイプして解決しました
続いて、フロントピックアップの4弦側の穴を塞ぎますが、きれいにではなく、ピックアップを交換したことが分かるよう、材を継ぎ足した形跡を残します。
【木片を削りながら形状を合わせていきます】
1弦側はピックガードに隠れるのでそのままにします。
さあ、残すところはピックガードのワン・オフ製作です。
元のピックガードでは、PUの切り欠き部分の形状がまるで異なるので使えません。新たに型紙を起こして新規製作します。
もう新たな地雷に出くわすことはないと思うので、いよいよ「王手」といったところですかね~