更新滞っていてすみません
気づけばブログ開始から丸1周年でした
早いですね~ 歳を取って月日の流れが早くなるのは、「心がときめかないから」だとチコちゃんが言ってました
いや~、カスタムの趣味はどんだけ経験積んでも、日々新たな課題を与えられてドキドキ・ワクワクの毎日なんですけどね~
2階の書斎を工房に改装するための準備は着々と進んでいますが、一方では「持ち込みカスタム」に苦戦しています。本来であれば梅雨前に塗装も済ませて一気に完成させるはずが、次々と立ちはだかる新たな難問にかつてないプレッシャーを受けています 今日はその課題について取り上げます。
その前に前回の続きから…
15mmという米国製BASSにはないナローピッチのブリッジと、それに合わせた幅のないネックという2つ目のハードルは、国産OLDであるCSB-380のブリッジを搭載するというアイデアでクリアできました
【CSB-380に倣って4mmほど落としこみ加工を施します】
次はフロントとリア両方のピックアップを交換しますが、リアはツインJBタイプなので、元のピックアップキャビティーを生かし、JBタイプのマウント部の半円形の出っ張りと、四隅の角をルーターで切削します。
ここは難なく下の画像のようにドンピシャで収まりました
旧PUはエスカッションマウントだったので、両サイドにステーが収まるザグリがあり、その部分には穴が開いたままですがここは塞ぎません
きれいに塞いで塗装を施してしまうと、最初からこのピックアップだったと思われかねません
ハードレリック仕様にするに当たって、あえてカスタマイズの痕跡を残すのもクールに見せる演出のひとつです
問題は次です
依頼人の希望は、フロントにGIBSON・EBタイプのピックアップを搭載することです。ビリー・シーンがMY WIFEのフロントに搭載しているアレです
また、古くはグランドファンクレイルロードのメル・サッチャーもジャズベのフロントにコレをねじ込んでいました
そこで私もこのピックアップを入手してサイズを計測し、元のピックアップキャビティーの拡張に乗り出しました
【まずはボディー中央側を切削し】
【ネック側も両サイドを少し削る必要がありました】
まずは首尾よく収まったかに見えましたが、配線も含めたフィッティングを確認しようとネックを装着してみると、イヤな予感が…
このモデルの最初の記事で書いたように、ネックエンドにくっつくように配置されたフロントピックアップの真下には、ネックジョイント部の強度を確保するためのテノンが伸びており(いわゆるディープジョイント)、この部分の厚さを測ってみると、わずか11.2mmしかありません
ここにジョイントボルトが貫通する構造なため、ここをさらに薄く削るとベース弦の強大なテンションに耐えられるか不安です。というか…やるべきではありません
元のピックアップの厚みは、巨大なツインマグネットを備えたEB用ピックアップの3分の2ほどしかなく、両サイドのステーがうまくテノンをまたぐ格好になっています。巨大な塊であるEB用ピックアップはとてもじゃないけど入りません
これ、ちょっと無理だわ
3つめとなる新たな壁にぶち当たった私はしばし作業を中断、今英気を養っているところです 気合いを入れ直して問題解決に当たります