もともと付いていたFERNANDES(それからIbanezもそうですが)のようなツインマグネットのピックアップもストックパーツに回し、アルニコの物に交換します。
【何のベースに付いていた物か忘れました】
ネック裏の作業を開始します
深く考えずに60~61年仕様にカスタムし始めましたが、よく見るとこのベース、スラブ貼りのローズ指板なのにロッドは裏仕込みでスカンクストライプがあります
これを目立たなくする意味でもネック裏をレリック加工する必要があります
・・・という訳でペーパーで塗装を落とし、オイルフィニッシュに仕立て直します。
【スカンクストライプが少し目立たなくなりました】
特に境界部分の仕上げはプレイによって自然に擦れてしまったように丁寧に研磨します。
ここからは細々とした作り込みが続きますが、まあ退屈とおっしゃらずに見てください
ボディー塗装時に、ブリッジカバーの日焼け跡を再現する際、ブリッジカバーを取りつけていた2つのネジ穴も開けておきました
実際にはブリッジカバーを取りつけないのにです
・・・ということは、当然ながらピックアップフェンスを取りつけていたネジ穴も開けておくことになります
実際に出品する際には取りつけませんが、細部のリアルさにこだわった作業です
これらの部品はあくまで穴開けのための治具なんです
(値段も高いしね!)
レオ・フェンダーの構想では、これら金属カバーの類は演奏の際にも当然装着されているべきものと思っていたらしく、初期ジャズベースのブリッジアースはリアピックアップのキャビティーからボディー表面を通ってブリッジ下に敷かれていました。現在のヴィンテージリイッシューでも再現されている細いブラス製の帯がそれですが、私もこれを丁寧に再現しておきます(※実際にはコントロールキャビティー方向へあけたトンネル内にしっかりアースを通しています)。
その後カバーを外した状態でプレイする人が多かったことから、63年頃に現在のようなトンネルにブリッジアースが通されるようになりました。
それから上の画像で定規を当ててポイントを打っているのは、同じく63年頃まで装備されていた「ミュート機構」を取りつけていたネジ穴の再現です。
USAでもJAPANでも、ヴィンテージリイッシューではブリッジアースは再現してるのに、なぜかこのミュート機構を再現している物はありません。なぜかって、これを実際に使用する人がほぼ皆無だからだと思います
写真集などを見ると、4つの穴が開いたままになっているベースが多いですが、ミュート機構は外してネジだけつけている物もたまに見かけます。なので私もネジとワッシャーだけつけている状態を再現しました。
FREAのシェルピンクレプリカもここまでは再現していませんしね
ボディーとネックポケットに開いていた大穴を、実際には見えなくなるのに許せなくて塞いだ私ですが・・・
見える部分に開いている小さな小さなパーツ跡のネジ穴を、細部に渡って再現する私でした
それからまだネジ穴ありました
フィンガーレストのネジ穴です
これは安いパーツなので装着した状態で出品しようと思いますが、スラップやる人は邪魔でしょうから、落札後に「いらない」とおっしゃってくだされば外して発送いたします
次回は完成状態をお見せできると思います