Legendテレの50年代風アレンジの続きです。
あちこちいっぱいあるのですが、まずはネック裏のこの醜い段差
まんまSELDERと一緒、機械加工のままで人手による仕上げなんてなされていません
おまけにこのジャンク品、3・4・6弦のペグが壊れたようで、ロトマチックに交換するのはいいのですが、穴が極めて雑に広げられています ここもドリルできれいにさらい、GOHOHペグに交換しようと思います。
まずは曲面カンナで大雑把に削っていきます。
ここから先はペーパーの番数を上げながらなだらかに仕上げていきます。
ペグも無事GOTOHに換装
次は、ネックジョイント部分の隙間や、ネックエンドとピックガードとのフィッティングの粗雑さを隠すためだと思われるつば出し22フレット仕様を、21フレットに仕立て直します。
たいていの場合、22フレットが打ち込まれている位置はネック本体部分にかかっていて、つば出し部分を切り落とすだけではすまないのですが、今回はラッキーなことにネック本体部分に影響のない位置でした
ペーパーできれいにならして着色と塗装だけでOKでした
それから今度はネックジョイントのやり直しも実施しています。
近年のLegendはそこそこ丁寧に作られていますが、これはフォトジェニ品質です
やっぱりネジは全て斜めに入ってました
【斜めどころか入口も穴の中央からずれていたのでやり直しです】
なので、一度埋めてから「垂直ドリルガイド」で精確に開け直しました
こういった様々な修正を積み重ね、時間をかけてようやく完成に至ります。
同じ50年代風でも前回とは違い、ヘビーレリック仕様にしてみました。
激しいピッキングによってピックガード表面が削れている様も再現しましたが、これは50年代前半のブラックガードがベークライト製だったことから起きる現象です。現在の物はこうはなりません。
製作コストを下げるために前回のSQUIERのようにマイナスネジまでは変更していませんが、それでも丸型ストリングガイドは3弦ポスト付近に移設し、ジャックプレートもカップ型に変更しました
また、メイプルネックは指板面も含めて全てラッカーリフィニッシュした上でレリック加工を施しています。
【ヤフーBOX公開画像】
黒猫型スリッパ