もうひと息ですが、土日は大半の時間を他の物の作業に費やしてしまいましたあせる

…とはいえ組み立ては終えており、あとは弦を張り、最終的なセットアップを待っている状態ですグッ

なので今回は長い話になりそうなサーキットの説明をあらかじめ終えておきます。私がこれまでに製作した4本のレスポールカスタム3PUにも若干の違いはありますが、ほぼ同じ配線を施しています。

  【グラスルーツ製レスポールをベースにした1本目】

【ビルズブラザーズ製LPをベースにしたフランプトンモデル】

 【レイドバック製LPをベースにしたフランプトンモデル】

 

まずはレスポール3PUのスイッチシステムについておさらいしておきましょうひらめき電球

1957年に登場したレスポールカスタムの3PUモデルのスイッチは、フロント/センター+リア(アウト・オブ・フェイズ)/リアとなっており、ミックスポジションではリアよりトレブリーな音が出せたそうです。中にはインフェイズ接続のモデルもあったとされていますが、これが純正だったのかオーナーによるアレンジだったのか、あるいは単なる工員の配線ミスだったのかはハッキリしませんはてなマーク

    【トグルスイッチ側から取り出した配線】

【白がフロント・赤がリア・黄がコモン端子・黒がグラウンド】

 

そこで今回のギターですが、私がこれまでカスタムしてきたレスポールの3PU化と同じ3ボリュームシステムを導入しました。通常のリアトーンの位置のツマミが(半)独立のセンターPU専用のボリュームになっており、これを絞ってもフロントやリアのボリュームとは連動しません。すなわち、センターPUボリュームさえ絞っておけば、普通の2PUレスポールと同じ感覚でトグルスイッチを操作できます。必要な時だけセンターPUの音を自由にミックスできます。センターPUボリュームを上げるとトグルスイッチの各ポジションは上からフロント+センター・3つ全て・センター+リアです。通常のフロントトーンの位置にあるツマミは全てに効くマスタートーンです。

さらにこの独立したセンターPUボリュームにはスイッチPOTを使用しており、フェイズスイッチを兼ねています。通常はインフェイズ接続となっており、PULLするとアウト・オブ・フェイズ接続となります。フロントとのミックス・リアとのミックス・3個のミックス時全てに有効です。

【スイッチから4本・ピックアップから6本・アースが1本・さらにジャックへ2本行きます。私はもう回路図も必要なくサッサと配線できますが、慣れない人はそれぞれの線の先に目印をつけておくと良いでしょうひらめき電球

 

ここでセンターピックアップの「(半)独立回路」についても説明しておきましょうパー

センターPUが、フロントPUやリアPUとミックスで起動中にセンターボリュームを絞っても、フロントやリアの音はそのまま残ります。しかし逆にフロントやリアのボリュームを絞るとセンターの音も一緒に減衰します。すなわち、センターPU単独の音は出せません。

 

それに対し、それ私が製作した3PUレスポールの中で「なんちゃってジミー・ペイジNo,3」として製作したビグスビー搭載型のセンターPUには「(完全)独立回路」を採用しており、フロントとリアのボリュームを絞ってセンターPU単独の音を出せるようにアレンジしています。ただしこの回路は通常の2PUレスポールとも違ってフロントとリアすらも連動していません。マスター機能が全くないのです。これだと瞬時に音を消すことができないという不便さがあったので、4つのノブの中央にプッシュ⇔プッシュ式のカットスイッチを装備しました。これによって3つのボリュームがどういう状態でも回路を切断することで瞬時に音を消すことができるようにしました。

    【4つのノブの中央に見えるのが、押しボタン式のカットスイッチです】

 

次回は完成した姿をお見せしようと思います口笛

 

※.この記事は「過去の製作品」カテゴリーに入れておきますね