またまた島村楽器の廉価ブランドBUSKERS製のエレキギターをカスタマイズしてみました
ハードオフのジャンクコーナーで3240円で買った物ですが、ジャンクの理由はPUセレクターの不具合とコントロールのガリ、それから書いてありませんでしたがネックが順反りしていました。それ以外はフレットの減りもあまり見られず、使用期間は短かったようです。売られていた時期や定価がいくらくらいのモデルなのかは知りません。
このモデルGIBSONのレスポールスペシャル風ではありますが、ピックアップがP-90ではなくてハムバッカーなので、レスポールスペシャルというよりは、1978年から1982年にかけてラインナップされていた「THE PAUL」に近いと思います
セレクターの位置が異なる以外は、ほぼ同仕様と言っていいくらいです。
ごく短期間しか作られなかったので、私は現物を1回しか見たことありません
まずは全バラして塗装を全て剥ぎ取り、ネックをアイロン加熱矯正してフレットの擦り合わせを実施しました。それからフロントピックアップキャビティーの一部を木材で埋め、リア側は逆に若干拡張。2つのハムバッカーを撤去してフロントにミニハム、リアにはP-90をスラントマウントしました。その際、元穴とズレる部分はあえて木材で埋めず、カスタム感を演出しました。面倒だったという訳ではありません(実際フロント側は修正していますし…)
それからレスポール譲りの2ボリューム2トーンという複雑なコントロールは必要ないので、1ボリューム1トーンにするためにリフィニッシュの際に穴を2つ埋めました。しかし後で考えなおし、1つ空け直してリアにフェイズスイッチを装備し、ミックス時にフェイズのIN・OUT接続を選択できるようにしました。
問題のあったPOTは分解クリーニングし、スイッチの接触不良も分解清掃で解決できたと思いますが、こちらは操作感が悪かったので通常のGIBSONタイプ(新品)に交換しました。この安物についているBOXタイプのトグルスイッチは板バネで軽く中心に戻る構造ではないので、ガチガチと切り換える必要があり、細いシャフトが折れた物をよく見かけます
仕上げはオールラッカーリフィニッシュとハードレリック加工を施しました。
ネックとボディー双方をリフィニッシュしていますが、ネック裏側だけはオイルフィニッシュにしてあります。ロゴやフロントvolの穴がきれいになくなっているところを見れば、ポリ塗装を薄く削ってラッカーを吹きかけたものではなく、木地に戻した上でオールラッカーでリフィニッシュしていることが判ると思います。レリック加工された部分からは、木地⇒ホワイトアンダーコート⇒カラーコート⇒トップコートの極薄塗装になっていることも確認できます
【公開画像】の中にはアイロンで加熱してスクレーパーで剥がす画像がありますが、かつて記事にしたようにこの方法で除去できるのはカラーコートまでです。その下にはさらに分厚いシーラー層があり、これはオービタルサンダーや手作業で削り落としますが、これには数日かかります
完成までに計40時間ほど費やしましたが、肝心のサウンドもすばらしいものです。個人的にはフロントミニハム・リアP-90の組み合わせはバランスの面でもサウンドバリエーションの面でも私の好みです。
本来ピックガードはありませんが、通常のレスポールのようなイメージの物を自作して取り付けました。フラットトップなのでボディーに直接ネジ止めしています。
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