それではボディー加工に入ります
まずは表側からフェイズスイッチ用の穴(6mm)と、ブースターボリューム用のPOT穴(8mm)をボール盤を使って開けますが、重要なのは、いきなり6mmやら8mmのドリルビットを使ってはいけません
まずはずっと小径の3mmビットでボディー裏側まで貫通させ、それから表側に必要な深さだけ6mmと8mmで穴を開けます。
【画像は本開け】
なぜかというと、ボディー裏側からは、POTを収められるギリギリのサイズ25mmから35mmといった大径のボアビットを使って穴あけをしますが、その際、円の中央の穴が大きいとビットが暴れてしまい、穴の周囲を傷つけることになるからです。かつてそういう失敗をしたのです
そしてボディーの裏側には、プリアンプの基盤とバッテリースペースを設けます。アンディーの本物がどういう形に切削されているのか、公開されている画像は見つけることはできませんでした。どのみち本物がどうであれ、必要最小限の切削量にとどめるべきことにかわりはないので、2つのPOTの間にバッテリースペースをもってきました
おおまかな切削が終わったら、慎重に穴の深さを微調整して、実際にスイッチやPOTを実装してみます
なかなかいい感じにできてますね
ここらで一度、フロントピックアップがきちんとキャビティーに収まるかどうかを確認し、ついでにブリッジも載せてみます
元々、1弦側ピックガードのネジ穴の位置がフロントPUキャビティーにくっついていて、充分にネジが効く状況になかったので、アールに合わせて木材をつけ足し、強度を確保しました。
徐々に「らしく」なってきましたね
LEGENDは中国製の中ではそこそこ丁寧な造りで組まれてはいるのですが、この個体についてはネックジョイントプレートの穴の位置が今ひとつ正確性に欠けていたので、このブログの最初の方の記事でも紹介した「穴位置の修正」を施しました。とにかくジョイン部分の精度は、ボルトオン構造の要なので、少し神経質なくらいになっていい部分です
次回はこのモデルの心臓部、エレクトロニクス部分について記事にしてみたいと思います