※最初のUP時の記事に誤りがあり編集し直しました。画像を混同しており、実際には4本製作しておりました。(17日編集)
テレギブとオックスブラッドの「なんちゃってレプリカ」を製作して気を良くした私は、その後シリーズ展開するようになり、第三弾としてコレを製作してみました
そう、「剥ぎナチュラルフランケン」です
このギターは、J・ベックのキャリア初期を支えた愛機のうちの1本で、一番有名なのはビートクラブのライブ映像だと思いますが、この頃は50年代のメイプルワンピースネックが装着されていたものの、その後70年代のローズネックに交換されています
このモデルも私は計4台製作していますが、1本目はTOKAIのSS(シルバースター)をベースにしています。裏側の画像が残っていませんが、SSの3点止めネックはそのままにしていたと思います。
【初期のトーカイSSがベースの1号機】
2本目はSQUIER製のラージヘッドストラトを使っていますが、ネックこそ4点止めながら、シンクロブリッジは2点支持だったりします(木目は美しかったです)。
【SQUIERベースの2号機】
3本目も同じくSQUIER製ですが木目はイマイチ。ただし、一見ブレットナットに見えるキャップを独自に製作し、ヘッド周りのリアリティーを追求しました。
【SQUIERがベースの3号機】
【ブレットナットは・・・なんちゃってパーツ】
製作手順は以下の画像を参照願います
【8mm径のアルミ棒を用意】 【中心にドリルで穴あけ】
【先端をヤスリがけ】 【2.5cmほどの長さに切断】
【ハンドドリルに固定し】 【回転させながら研磨】
【コンパウンドで艶出し】 【本物のナットの上に被せて完成】
4本目は、70年代の国産ARIA DIAMOND製のストラトをベースにしました。これは70年代国産の不徹底なところが功を奏し、ブレットヘッドなのに4点止めネックというもってこいの仕様だったので、即フランケン仕様決定です(笑)。
現実には、最初からブレットヘッドに4点止めネックという組み合わせは、1979年のアニバーサリーストラトくらいしかないと思います。
【裏のバックパネルはこうしてあるみたいですね】
このモデルは難しい加工もなく短期間で製作できますが、このモデルにおいて最も重要なパーツである、ジャスマスター用の白いソンブレロノブの入手が難しく、なかなか製作の機会に恵まれないモデルでもあります
この3号機は、私が最近ストラト系のカスタマイズをする時によく採用しているワイヤリングを施しました。普段は通常の5ポジションセレクターで使用PUを選択できますが、1ボリューム・1トーン仕様で、一番外側のノブはスイッチPOTになっており(スイッチ機能のみ使用)、このツマミを引っ張ると、フロントとリアのポジションではいずれもセンターピックアップがシリーズ接続され、出力が倍増します。センターポジションとハーフトーンポジションはいずれもセンターPUのみの起動します。この3号機はセンターポジションに逆磁極のピックアップを搭載しているので、この機能を使うと、事実上のH・S・Hレイアウトのギターのように使うことができます。これはアイバニーズのRGシリーズ等が、H・S・Hのハムバッカーをハーフトーンポジションで自動的にコイルタップしてストラトのようなハーフトーンを得るのとは逆の発想で、2個のシングルコイルを直列接続させることでダブルコイルPUのように機能させようというものです。これによってストラトのニュアンスを残したまま普通のストラトには出せない図太いトーンを得ることができます
【どうも実物は塗装していないようなので、3本目はオイルフィニッシュのみにしてみました】
※4本とも売却済みです