優子の空 7 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

しばらくすると、久美子が部屋に入ってきて優子の上に乗った。
「優子、優子の下着洗濯機で洗濯したでしょう。」

すごいけんまくだった。
「はい」心臓がドキドキする。
「下着のレースがぼろぼろじゃない。なんて事したのよ」

久美子は優子の首を絞めた。
「ごめんなさい。」やっとの事で声を出した。
「いいかげんにしろよ。このがき」

襟をつかまれ立ち上がらされ、頬をたたかれ優子は

壁まで飛んだ。こんなに強くたたかれたのは

生まれて初めてだった。
「今度やったら、ただじゃ済まないよ。

これからは私の下着は手洗いだからね。いいね。」
「はい。」
ドスドスと音を立てて部屋を出ていった。

すると優子は急に吐き気がして、さっき食べた物を

トイレで吐いていると。玄関が開く音がして久美子が出ていった。

その夜、久美子は帰ってこなかった。
久美子の優子への虐待はこの日から始まった。

「優子さん」佐藤が声をかけた。
「ごめんなさいアイスクリームで思い出した事があって」
「あはは、いいですよ」
「実は私幼児虐待を受けていたんです」
「本当、そうは見えない」佐藤の顔が曇った
「今でも時々思い出しちゃって」
「そうでしょうね。でも明るくて笑顔がきれいだ。」
「ありがとう。佐藤さんお仕事は?」


「ええ、食品会社の営業をしています」

優子はだから太っているんだそう思って

顔がほころんだ
「そうですか」
「あなたは?」
「普通の事務員です」
「話せるところだけでいいから、聞かせてくれますか。

あなたの人生」


優子は一時だけの男に自分の人生

を語るつもりは無かったが、

虐待を受けたと言えば優位な立場に

立てると思ったからである
「ええ、誰かに聞いてもらいたかったからでも、

もっと親しくなってから」
「そう、ありがとう」

佐藤は額の汗を拭いた

「それより、行きませんか?」

「ああ、はい」



「あの、お金がどうしてもいるんです」

優子はこのお金の話をするのが

いつも嫌だった

「あ、はいもちろん。おいくらですか?」

「3万円」

優子の声は小さくなった

「えっ、3万円ですか?」

「すみません」

「あはは、大丈夫です」

優子は外へ出ると佐藤と腕を組んだ

それが3万円に対するサービスの

一つだった