地獄タクシー 八章 舞鬼 22 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

都道府県ビルの手前を左に、

そしてすぐに右に曲がって


海上ビルに着くと大きな

回転ドアを回し、突き当たりの


エレベーターのボタンを押した。

「ふう、しんど」

「うん、追ってきているかな匹」

「ああ、エレベーターが開いたら、いたりしてな」


「あれ、一〇階」

いんだよ」

 エレベーターのドアが開くと人は


ローラーブレードを脱いで


東側の部屋の窓際に立った

「このあたりだな、魔美ジャンプしろ」

「ほい」


 二人は床を抜け、迷彩服を着た男の上に落ちた


礼司は男の手をつかみながら魔美に言った。

「もう一度ジャンプだ」

 三人は床を抜けてオフィスの机の上に落ちた。

「魔美、ここは鬼の世界だよな」

「そうよ」


 男はリモコンのボタンを手にち、

時々ニュースで聞く聞きなれ言葉で威嚇していた

たぶん、〝押すぞと言ってるぞ」

「うん」

「押せ押せ、何回でも。あはは」


 男の後ろには匹の鬼が宙に浮いていた

「気づいていないらしい」

 牡丹の鬼がスカートを広げて背後から男を襲った。

バキバキという音と共に床が血で染まった

「おい、今のうちだ。魔美、戻るぞ」


礼司はリモコンを持って階段を駆け下りたが、


縞とやばねの鬼が追いかけてきた。

海上ビルを出ると、都道府県ビルの


地下の入り口に入って隠れた。


礼司は手に持ったナイフでやばねの後ろから飛びついた。

「天気にならないと首をチョンときるぞ!」

やばね柄の舞鬼の首がごろんと地面に落ちた。

さらに、縞の鬼の攻撃をかわした礼司は、


地下道をぬけて都道府県ビルのエレベーターの前に立った。


「さっきのパン屋の店員の柄だ」

 礼司はピストルを両手に持ち


狙いを定めて縞の鬼の頭を狙った


パーン乾いた音がした

「やったね、隊長さん」


「ああ。でも、もう弾がないぞ」

「残り一匹はナイフでやるしかないわ。私も手伝うね」

サンキュー。最後は牡丹ちゃん

「いま、どの辺りかな」

「このビルの入り口辺りだ」


エレベーターのチーンと言う音のにドアが開いた

無言で二人が乗ったエレベーターが一五階に着くと


エレベーターホール窓から夜景が見えた

「静かだな、魔美」

「うん」

二三五五分、行くぞ」

「はい」

 二人は手をつないで壁にぶつかった

その向うにはテロリスト四人と核爆弾がまっていた