地獄タクシー 八章 舞鬼 ⑥ | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

「そのあとはどうしますか?


川島が不安げに言った

一階の様子がモニターで見られれば充分だが

隊長、モニターだけでもでもいいんですか?


浜田が尋ねた。

ああ

浜田は見取り図をくまなく見渡して言った。


「二階にモニターがあります。支店長室の脇です」

「わかった」

礼司は無線のマイクを持って

「課長、作戦ができました。

突入の時間を決めてください」


しばらくすると和久井から無線が入った

一六一〇分に決定だ

「了解、一六一〇時突入だ」

 夜野が全員を見詰めてそう言った時


夜野の脳裏に銀行の中の映像脳裏に映った。


「あっこれって、人質になっている誰かの映像か 

いや目線が低い、猫か?」

「隊長どうしました」

川島が心配そうに言った

 夜野には銀行の様子が、

猫の目を通して手に取るように見えてきた

「みんな、犯人は四名だ」

「はい」全員が返事をした


その時車が止まって、沢村が入って来た

みんな聞いてくれ。入り口に猟銃を持った

犯人が一名、CD機の前にピストルを所持した一名、


カウンターの中に猟銃を持っている男が一名。


それと裏口にピストルを持ってい女が一人だ

「装備がわかるんですか?」浜田が聞いた


「ああ、ピストルは二丁ともトカレフ。他の二丁は猟銃だ」

「だから素人ですね」川島が言った

 六人は装備を整え、後方からはしご車で

屋上に上がって、二階の窓から侵入するためのロープと、

取材陣、野次馬そして仲間の警察からの

目くらましのための黒いシートを屋上かららした。


その上強力なサーチライトを二本外へ向けて用意された。

「セット終了です」浜田が言った

浜田ライトをつけろ

 ライトを外に向けてつけて眼くらましにし


「行くぞ」体にロープをつけた五人は

すばやくシートの内側に入った。


 夜野はそううのと同時にロープを伝わって下り、

階のガラスをつきぬけた。


そして、手を伸ばして四人を次々に建物内に引き込だ。


夜野は無線で浜田に命じた。

浜田OKだ。そちらは撤収しろ

了解。ライト消します

「あら? ガラスが割れていない」

 最後に建物内に引き込まれた由美が

不思議そうに窓を見ていた。


夜野は、そんな由美を見ながら言った。

川島、モニターついてる

あ、はい。消えています」

 二階警備室のモニターを見て由美は言った。

「山野モニターつけてくれ

 山野啓介は機械をチェックして、五台すべてのスイッチを入れた

隊長、つきました」

 山野啓介がそう言うと、夜野は立て続けに言った。

「犯人は


五番モニターに映っています」

 夜野は目をつぶってしばらく考えると、

メンバーすべてに聞こえるように言った。

「今からつ数えたら犯人が一時的に倒れる。その時に突入

「了解」