1970年、内藤はこの人を見に大阪万国博覧会の会場へむかう。
その名は「マレーネ・デートリッヒ」
知る人ぞ知る大スターが特別出演と聞かされたからだ。
大スターは引きずっても引きずっても終わりが見えない、白い毛皮のストールを肩にかけて現われた。
「ブラボー!」「ブラボー!」
その当時、週刊新潮に「だまりたまえブラボー少年」と書かれる程、舞台に夢中になる内藤は、またまた我を忘れて拍手と歓声を繰り返していた。
まだ30代の内藤はパンダが日本に来る前にロンドンへ行って、この年に「ルネパンダ」を描きます。
パンダを見に行った1970年のことです。
筆:よっちゃん