*
誰しもが
誰かの祈りとともに生きている
静かに守られながら生きている
それは身近な人の祈りかもしれないし
全く知らない人の祈りかもしれない
今思い浮かんだ
その人の祈りかもしれないし
もしかしたら
もう会うことの出来ない
あの人の祈りかもしれない
恐らく
祈りというものに
運命を変えるような
そんな大きな力はないのだろう
けれど時々
偶然を装っては
小さな奇跡を運んできて
思いがけず
大きく道を広げてくれる
この道を進むのか
立ち止まるのか
背を向けるのか
それとも
新たな道を自分で切り開くのか
あらゆる選択肢も添えて
そうやって祈りは
気づかれることも望まず
報われるかも分からないまま
それでもまっすぐ
健気なほどにまっすぐ
あなたを
私を
守っている
きっと人はいつだって
そんなたくさんの祈りという
奇跡に包まれながら生きている
*
stand.fmさんで詩の朗読をはじめました
よろしければ遊びにいらしてくださいね
*
note 創作大賞2024 応募作品
「いつかまたね」と言える日まで