*
頭の中をぐるぐるめぐる
それらしい理由も
意地の悪い言葉も
今は少し眠ってもらって
ただ
胸のこの痛みを
こみあげてくるかなしみを
しずかに感じてみる
かなしむって辛くって
傷つくって痛くって
そんな自分を感じたくなくって
いつでもしあわせでいたくって
でも
そのかなしみから
逃げれば逃げるほど
かなしみは行き場を失って
置いていかないでって
からだじゅう暴れまわる
かなしいは
ただのかなしいだ
傷さえ
わたしを傷つけられない
雲が流れてゆくように
かなしみもやがて
流れては消えてゆく
昨日が今日になるように
今日が明日になるように
かなしむわたしを見届けよう
そうしたら ほら
新しい風が吹いてくる
*