手術は約3時間だろうか……19時過ぎに終わったとの
電話があり、病室の階のエレベーターホールで待つ。
先にCが現れる、片手はポケットに片手はジュースを持って「◯◯さん(母の名前)?今来るからさー、ちょっと待ってね」
なんなんだろう…もうこのCの立ち居振舞いが
私の中で拒絶反応を示してしまうのか、不安で不安で仕方なかった。
数分後、母がベッドに寝た状態で現れる、左鼻の穴に脱脂綿を詰めて、両目からは涙が流れていた。
うっすら目を開けていてキョロキョロ辺りを見ている感じ、姉が「お母さん!おつかれさま〜◯◯(自分の名前)だよ、わかる??」と声をかけた。
母は少し目を大きく開けて「はーい!わかるよーありがとー」と答えた。
私……私は………なんの言葉も一言もかけてあげる事ができなくて、ただ涙が溢れそうなのを耐えているだけだった…。