* 感染症
白血球の機能を低下させることで、
体の抵抗力(免疫力)が過度に低下させる主作用からくるものです。
免疫力が低下することで、ウイルスや細菌、微生物などの外敵と戦う力が弱まり、 感染症にかかりやすく、または感染症の治りが悪くなり 、時に重篤な感染症になる事がある。
通常では感染しにくいカビなどの感染の頻度が増えます。
ステロイド薬の量が多くなるほど、
感染症が起こりやすく、治りにくくなりします。
「易感染」と呼ばれ、肺炎、結核、インフルエンザ等がおこりやすいく、それに付随した異常なだるさ、のどの痛み、発熱、咳、息切れ、腹痛、下痢、頻脈等の症状でわかります。
ステロイド薬を内服中は、高熱として現れにくいことがある為、微熱でも用心して、自覚症状があれば早めに担当医に伝える。
・細菌 ・真菌 ・カビ
・インフルエンザ ・ウイルス
・風邪 ・肺炎 ・結核
・気管支炎
・日和見感染(カリニ肺炎)
投与量が多い間は、感染予防の為にバクタ配合錠などを内服します。
食道カンジダ症を予防のために、フロリードゲルを口腔内に塗布し飲み込むこともあります。
日常生活では、手洗い, うがい, マスク着用, 不必要な人混みへの外出を避け, 感染症予防をして下さい。
* 糖尿病(糖代謝異常)
大量投与から、2~3ヶ月後に現れることがあり、ステロイド糖尿病といいます。
ステロイドは、糖を合成するはたらきを強める作用があるため、血糖が上がりすぎることがあり、インスリンの作用(血糖値を下げる働き)を阻害するために、血糖値が高くなり、
糖尿病を発症する場合があります。
日中の血糖値が高く、夕食後はあまり上がらない、また、空腹時には正常という特徴もあります。
投与量が多いほど血糖は上がる。
持病で糖尿病がある方は、悪化する可能性があります。
そうでない方でも、血糖値が高くなることがあります。
予防や対処法は、ふつうの糖尿病と同じ、食事管理、血糖管理、運動療法を行い、インスリン投与を使用する等の処置を行うこともあります。
医師の指示にしたがって行動してください。
🔸体質や膵臓の機能により糖尿病と診断される場合もあり、その場合はインスリン注射や内服薬による糖尿病の治療が必要な場合もあります。
🔸糖尿病の遺伝的素因がない人は、服用量が減るにつれて糖尿病も改善されます。
🔸遺伝的素因がある人は、真性の糖尿病になるので、インスリン治療を続けていく場合があります。
* 高血圧症
投与後、数日から数週間で高血圧がみられる場合があります。
血液中のナトリウムや水を体内にためやすくするため、体内に塩分が溜まりやすく、血圧が上がることがあります。
特徴的な自覚症状はほとんどありませんが、頭痛、めまい、むくみなどをともなうことがあります。
その状態が続くと、心臓や脳、腎臓に障害がおこるリスクが高まる可能性がありますので注意が必要です。
治療には降圧薬を使い、予防は定期的に血圧を測定しながら、塩分制限による食事療法を行います。
改善しない場合は、医師の指示のもと、服用量の変更や中止を検討しましょう。
次回は、原田病の副作用を正しく理解 “ 脂質異常, 精神症状, 白内障, 緑内障, 胃腸障害, 圧迫骨折 ”についてのせたいと思います。
[ 参考資料(引用)について ]
たくさんのページより、わかりやすい説明をあわせて文章にして、使わせていただきました。
画像も、たくさんのページより、なるべくわかりやすいものを使わせていただきました。