最初の症状は、風邪に似ていたり、更年期障害に似ていたりするので、すぐに眼科に行かないと思います。
どんな症状があるか知り、もし似たような症状を覚えた時は、内科だけでなく眼科にかかる事も忘れない。
‡ 前駆(ぜんく)症状 ‡
目に症状が出る前に、なんらかの症状があることが多いのが特徴。
その症状を前駆症状と呼びます。
症状は風邪やその他の病気に間違えられる事も多く、「たまたまそうなった」と受け流す、原田病の事を知っていれば、注意し自分を観察できる。
以下の様な症状が報告されている。
* 風邪をひいたときと同じような
ズキンズキンする頭痛
* めまい
* 微熱
* 頭皮がピリピリする感じがする
* 全身がだるい
‡ 初期症状~中期症状 ‡
初期症状は、目だけでなく、各所に現れてきます。
初期症状を見逃すと、炎症が慢性化する恐れが、怪しいと感じたら、内科だけでなく、眼科にもかかる。
目の症状が現れてから検査すると、すでに網膜剥離がはじまっていたということも少なくない。
症状は個人差があり、視力低下や網膜剥離があまり出なかったり、片目だけに以下の症状が現れたりすることもあるので、要注意です。
“目”の初期~中期症状
- 両目が充血する
- かすみ目
- ものがゆがんで見える
- 視力の低下を感じる
- まぶしく感じる
- 目の奥が痛む
“耳”の初期~中期症状
内耳に炎症が起きることで、以下のような症状が出ます。
- めまいがする
- 音の種類によっては聞きとれなくなる(感音性難聴)
- 耳鳴りがする
個人差があり、難聴の度合いも人それぞれ、人によっては自覚症状はなく検査ではじめて分かる事もある。
ひどい場合は両耳が全く聞こえなくなってしまう事もあり要注意。
髄膜炎の症状
髄膜炎によって起こる以下の症状の多くは、目の症状が出る前の前駆症状として現れることが多いです。
- 頭痛がひどくなる
- 発熱する
- 頭皮がピリピリした感じがする
- 全身がだるい
≪大人の髄膜炎とは≫
頭痛や首の痛みの症状は、多くの方が経験していると思います。
その症状の影には髄膜炎が潜んでいるかも知れません。
髄膜炎は子供がかかる病気といったイメージがあります。
しかし髄膜炎は、年齢を問わず大人でもかかる病気です。
あまり認知がない大人の髄膜炎について、まとめてみました。
髄膜炎の主な症状
* 初期症状は風邪に似ている
髄膜炎の初期段階として、喉の痛み、咳、鼻水といった風邪と非常によく似た症状が現れる事がある。
* 症状の進行
急性髄膜炎は、初期症状が発症してから以下などの症状が現れます。
* 24時間以内に急激に悪化
* 激しい頭痛
* 40度前後の発熱
* 首が硬直し痛みがある
曲げることが困難
* 吐き気
* 嘔吐
慢性髄膜炎は、発症までの潜伏期間として数週間かかることがあり、症状が風邪や肩こり等と間違えやすい為、早期発見が困難な場合が多い。
いずれも進行した場合、特に高齢者の場合は意識障害や痙攣など重大な症状を示す可能性があります。
重症化はしていなくても、頭が割れそうな程の頭痛や高熱を伴い、急いで病院で検査を行う必要がある。
受診する科はできるだけ総合病院の内科、または神経内科、感染症科が迅速な検査、対処ができます。
髄膜炎の予防
* 髄膜炎菌性髄膜炎の予防
感染予防は、予防接種をする。
メナクトラワクチンが唯一日本で承認された。
また、海外の輸入ワクチンもある。
髄膜炎菌の流行地域への渡航を予定している人、アメリカやイギリス等へ留学する場合にワクチン接種を求められる場合があります。
2歳以上55歳以下が接種可能、ワクチンによって妊婦の方も使用可能。
抗体がつくのは接種後およそ2週間、余裕をもって受けること。
副作用は殆ど見られないが、注意事項等医師の説明を受ける事が大事。
* 細菌性髄膜炎の予防
予防接種が有効です。
大人の細菌性髄膜炎の場合、圧倒的に多いのが肺炎球菌による感染。
特に65歳以上の高齢者は、感染率や重篤な症状へ悪化する傾向が高い、肺炎球菌ワクチンを接種することをお勧めします。
インフルエンザワクチンの接種と合わせる事で髄膜炎の発症やインフルエンザ、肺炎に対する重症化及び死亡率を下げる効果があります。
1回の接種で5年間有効となります。
* 無菌性髄膜炎の予防
感染原因のウイルスは多種多様に渡る、予防接種は有効とは言えない。
日頃の風邪やインフルエンザに対する予防対策と同様の対策が最も有効であると言えます。
直接の予防ではないが、インフルエンザの予防接種も対策の一つ。
毎日の手洗いやうがいをしっかり行うこと。
流行する季節においては特に生物は避け、ウイルスの侵入を防ぐ為に食材によく火を通すこと。
免疫力が低下している場合に発症することが多い、日頃から健康的な食生活や適度な運動、十分な睡眠等、基本的な生活を見直すことで免疫力を高め、感染を防ぐことが大切。
まとめ
大人の髄膜炎は発症率は高くないものの、疲労が溜まっていたり風邪をこじらせること等、体が弱っている時に発症する可能性は十分にある。
風邪の症状と似ている為、悪化するまで放置してしまう可能性があるが、細菌性髄膜炎の場合悪化すると命に関わる非常に危険な病気。
明らかに平常時とは違う激しい頭痛や高熱、そして首の硬直が見られる場合は、すぐに病院を受診し、早期治療を行う必要がある。
‡ 後期症状 ‡
早期発覚し、治療により回復した後
* 炎症が再発
* 繰り返し起る
* 治まりかけた状態で少ない炎症が完全に治まらず長く続く状況(炎症の遷延化)になる事もある
その為に起こる症状が、後期症状。
なおりかけや、治ったあとの経過観察も大切です。
皮膚の症状
初期症状で皮膚症状はほぼでない。
炎症の遷延化が続くと、発症後早くて半年、遅くて数年後には白斑や脱毛、白毛などが見られる。
頭髪だけでなく、眉毛やまつ毛も白くなったり、時には抜けたりする。